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平成22年12月定例会−12月02日-03号

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  1. 太田市議会 2010-12-02
    平成22年12月定例会−12月02日-03号


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    平成22年12月定例会−12月02日-03号平成22年12月定例会  平成22年12月太田市議会定例会会議録(第3日) 平成22年12月2日(木曜日)  〇出席議員 38名         1番  尾 内 謙 一          2番  小 林 人 志         3番  水 野 正 己          4番  岩 崎 喜久雄         5番  山 崎 正 紀          6番  鹿 山   正         7番  石 倉   稔          8番  久保田   俊         9番  大 島 正 芳         10番  高 田 勝 浩        11番  星 野 一 広         12番  五十嵐 文 子        13番  伊 藤   薫         14番  越 塚 順 一        15番  市 川 隆 康         16番  深 澤 直 久        17番  栗 原 宏 吉         18番  山 口 淳 一        19番  大 川 陽 一         20番  木 村 康 夫        21番  町 田 正 行         22番  小 暮 広 司        23番  齋 藤 光 男         24番  福 井 宣 勝        25番  太 田 けい子         26番  川 鍋   栄        27番  本 田 一 代         28番  斉 藤 幸 拓
           29番  中 島 貞 夫         30番  正 田 恭 子        31番  荒 井 昭 男         32番  上 村 信 行        33番  稲 葉 征 一         34番  高 橋 美 博        35番  白 石 さと子         36番  山 田 隆 史        37番  永 田 洋 治         38番  半 田   栄  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      清 水 計 男    教育長      岡 田 孝 夫     企画部長     大 谷 恒 雄    総務部長     大 隅 武 則     市民生活部長   坂 本 博 明    地域振興部長   石 川   茂     福祉こども部長  荒 木 建 夫    健康医療部長   馬 場 克 己     産業環境部長   横 澤 義 隆    農政部長     高 木 久 夫     都市政策部長   田 口 一 人    開発事業部長   椎 名 行 司     上下水道局長   阿 藏 照 雄    消防長      松 本   繁     教育部長     八 須 利 秋    企画部副部長   白 石 絹 枝     総務部副部長   北 爪   宏    企画部参事企画政策課長)        総務部参事(総務課長)             星 野   晃              八 代 敏 彦    総務部参事(財政課長)             長 島 榮 一  〇事務局職員出席者    事務局長     塚 越   隆     議会事務局参事議会総務課長)                                  村 岡   茂    議会総務課長補佐(議事係長)       総務係長     青 木 繁 幸             高 島 賢 二    係長代理     秋 庭 尚 広           議 事 日 程(第3号)                            平成22年12月2日午前9時30分開議                            太田市議会議長    伊 藤   薫 第 1  一般質問           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(伊藤薫) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 一 般 質 問 ○議長(伊藤薫) 日程第1といたしまして、昨日に引き続き一般質問を行います。  なお、上着については、脱いでいただいて結構です。  順次質問を許します。  6番鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 新太田クラブの鹿山正です。よろしくお願いいたします。  国の経済は長らく停滞状態にあり、政治においても、政治と金の問題、外交における中国漁船衝突事件や北方領土問題をめぐる外交姿勢など、多くの不安定要素を含んだ展開になっているのが現状であります。本市においても、8月以降の急激な円高による輸出産業や中小企業の業績悪化は懸念されるところであり、平成22年度の税収減による7年ぶりの不交付団体から交付団体への移行は、平成23年度においても同様の措置がとられると考えられます。こうした厳しい状況下において、本市は学校施設の耐震化事業高度救急医療施設整備事業の安全安心のまちづくりへの取り組みが順調に進行していることは評価するところであります。  通告に従いまして、今回は一問一答方式で2つの質問をさせていただきます。1問目は、市民満足度調査における事業の検証と実施状況についてであります。2問目は、小学校への外国語活動の導入と中学校における武道授業の必修化についてであります。  市民満足度調査の結果について、初めに企画部長に質問いたします。  この市民満足度調査の目的、対象者、調査方法をお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) 市民満足度調査について順次ご答弁を申し上げます。  初めに、目的についてでございますが、市民が本市の実施しております行政サービスについてどう感じているかをとらえることで、現状の把握と今後の行政サービス改善に向けての基礎資料とするために実施をしているものでございます。  次に、対象者でございますが、市内16地区の人口及び男女構成比率等の地区の属性や、対象者の年齢構成を考慮いたしまして、外国人を除く20歳以上の市民を無作為にて抽出しております。今年度は3,207名を対象といたしました。  次に、調査方法でございますが、抽出をいたしました対象者に調査票を郵送いたしまして、市民に関係の深い32項目の施策につきまして、個別の満足度、重要度及び総合満足度を6段階で評価していただいております。これを無記名で返送していただいております。今年度は1,312名から回答をいただきまして、回収率は40.9%でございました。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 現状の行政サービスに対する市民の感じ方と改善が目的であり、予算編成を組むのに大きな役割を担っていると思われますが、回収率は前年度4,057人に対して45.8%、今年度は3,207人に対し40.9%という結果になっています。この結果が質の高い行政サービスを目指すための貴重な資料として今後の市政運営に役立っていくなら、半分以下の回収率ではどこまで参考資料にするべきか疑問のところがあります。年1回の調査だけでなく、再調査も考えられると思います。また、回収率を高くするのには、この調査の収集や抽出方法を含めて検討する必要があると思います。また、この調査からして旧太田市と旧3町の市民の満足度の格差をどうとらえていますか。満足度の低いものと重要度の高いものとの関連性は大いに参考にすると思いますが、その位置づけをお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) この市民満足度調査につきましては、平成13年度に実施をして以来、平成19年度までは回収率につきましては30%前後で推移し、昨年及び今年度は40%以上の回収率となってございます。この満足度調査を実施するに当たりましては、統計上の標本数は、人口21万人では最低1,100件必要でございます。これを念頭に実施いたしまして、このことから、今年度につきましては1,312名から回答をいただいておりますので、満足度調査の信頼度は高いものと認識をしております。  次に、満足度の地域格差でございますが、旧太田市と旧3町とを比較した場合、合併直後の総合満足度は0.35ポイントの格差がございましたが、昨年度は0.25ポイントと格差は減少しております。さらに、今年度につきましては0.06ポイントと、ほぼ格差は解消され、平準化傾向にあると思われます。これは各地区行政センターにおける行政サービスの定着や、さまざまな取り組みが太田市全体に行き渡り、評価をされていることがうかがえるわけでございます。  次に、満足度と重要度の相関関係でございますが、本市の満足度調査の分析方法といたしましては、満足度、重要度の散布図による分析を用いております。これは縦軸に重要度、横軸に満足度をとり、満足度と重要度のそれぞれの平均値を境といたしまして、4つの領域に分類し分析をしております。重要度が高く満足度が低いエリアに位置した場合は重要改善項目となり、また、満足度も重要度も低いエリアの場合はウオッチング項目となるものでございます。さらに、満足度も重要度も高いエリアの場合は重点維持項目、満足度が高く重要度が低いエリアの場合については維持項目へと位置づけることになります。このことから、各課へはこの結果を周知することによりまして、それぞれ原因の分析を行い、対応を図っているところでございます。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) こうした調査の分析が各担当課に行き渡り、意向調査され、どのように予算執行に反映されているとお考えでしょうか。その分析をお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) 調査分析及び意向調査後の活用でありますが、先ほどもご答弁をいたしました満足度、重要度の散布図の分析によりまして、特に重要度が高く満足度が低いといった重要改善項目の施策につきましては、次年度の予算編成並びに総合計画の実施計画での重要項目として取り扱うこととなってございます。活用の例といたしましては、防犯体制の強化といった施策が毎年重要改善項目のエリアに入ってございますが、特に旧3町におきましては満足度が低い状態でございました。これを改善するために、防犯灯設置に係る予算額等をふやし、旧3町区域に重点的に設置をしてきたところでございます。  次に、各課における意向調査の結果でございますが、各課では分析をいたしました結果をもとに、今後どのように改善するのか方針を立て、具体的にどのように行うのかを明示した上で、改善に向けた取り組みを行います。また、行政評価システムの中間評価に結果を反映させることとなります。このことから、市民ニーズを十分把握した上で行政運営に反映させ、市民満足度の向上を図るものでございます。  以上でございますが、ご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 企画部長への質問を以上で終了いたします。  続いて、調査内容について各担当部長に質問いたします。初めに、地域振興部長に質問いたします。  満足度の最下位に交通対策の推進が位置づけられています。この項目にはカーブミラー等の整備状況が挙げられています。交通対策としての地域整備の仕事区分として、どんな設置や補修が挙げられていますか、お聞きします。  また、道路の陥没の穴埋めや簡易舗装の対応は早く処理されていると思いますが、歩道やカーブミラーの設置等はかなり時間を要していると思います。費用や地域の問題があると思いますが、市民は身近な問題として早期実現を願っております。対処の難しい問題と、平成21年度、平成22年度においての実績と要望に対しての施工率をお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 石川地域振興部長。 ◎地域振興部長(石川茂) 鹿山議員からの交通安全対策の関係の達成率等についてでございますが、地域整備課交通安全対策といたしましてカーブミラー、防護さく、街路灯、区画線等の設置及び補修を実施してございます。平成21年度実績で2,151件、平成22年度上期の実績で940件となっておりまして、実際には側溝等の新設を含む道路の拡幅工事、舗装の下の路盤を入れかえるというかなり大きな道路の改良工事については、地域整備課においては対応が難しい要望等もございますし、また年度末ぎりぎりに寄せられます委託する業者での対処が必要になる要望を除きますと、年度中にはほぼ100%対応ができているというふうになっております。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 同時に、こうした要望が区長などを通じて行政センターから各部署に陳情されていることが多いわけですが、実際に施工された事業の連絡が行政センターに知らされていない場合がよくあります。また、行政センターでも陳情に対して何年もかかっている案件に催促する努力も必要かと思います。行政センター地域振興部の所管部署ということでお聞きしたいと思いますけれども、この連絡の周知徹底と、そうしたチェック体制の見直しについて改善策をお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 石川地域振興部長。 ◎地域振興部長(石川茂) お尋ねの交通安全対策の陳情等のことでございますが、まず手順についてご説明を申し上げたいと思います。陳情書等を提出していただく際には、地区の状況を把握して、行政とのパイプ役を担っていただいております区長さんより、行政センターを経由して提出をしていただくようにしております。また、議員の皆様からお問い合わせがあった部分についても、それを加味して提出をしていただくようにしてございます。その際には内容に応じて、施工時のトラブルを事前に回避するためにも、地主や隣接者から同意書をいただく場合もございます。提出されました陳情書等につきましては、行政センター職員が現地調査も含めて内容を精査し、書類に不備がなければ行政センター職員が所管課へ直接持参し、内容説明をさせていただきまして、所管課から施工の可能性や時期の回答を得まして、その旨を所管課の担当及び行政センター職員がそれぞれ申請者であります区長さん、お問い合わせいただきました議員さんに報告を行うようにしております。  ご指摘の要望、陳情の施工の確認の部分でございますが、数多く寄せられます要望、陳情のうち、予算、地域バランス等、諸般の事情で着手に至っていない案件もかなりの数ございます。このような案件につきましては、区長さん等申請者から行政センターを通じてお問い合わせいただければ、調査の上、状況の説明ができますので、議員からもこの旨を市民の皆様にご指導をお願い申し上げます。  あわせまして、4年から5年経過しながら着手に至っていない要望、陳情等につきましては、その必要度、緊急度について再度ご検証いただき、必要度があると再確認できたものにつきましては、再度要望、陳情として提出いただければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) こうした連絡が地域住民の各行政センターへの信頼と市民の満足度を上げることになると思いますので、こういう要望を強くお願いしたいと思います。  以上で地域振興部長への質問を終わらせていただきます。  次に、市民生活部長に質問します。  防犯体制の強化については、治安の悪化を懸念する声や地域安全運動のPR不足、防犯灯の設置・整備不良が挙げられています。7月10日の広報おおたに、防犯対策のため、今年度中に市内すべての防犯灯約1万8,000灯を白色蛍光灯から青色LED灯に交換し、新設する場合もLED灯にすると書かれています。私の6月定例会の一般質問でも、今年度中には終了予定ということでございました。ただ、地区の防犯委員さんの声では、進みぐあいが非常に遅いと懸念されています。すんなり進まない問題点、あるいは解決策を教えていただきたいと思います。また、進捗状況と今後の方針もお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 坂本市民生活部長。 ◎市民生活部長(坂本博明) 今、6月定例会の質問の中にというお話もありましたけれども、特に進捗状況ということにつきましては、ご心配をいただきまして本当にありがとうございます。ご承知のとおり、この青色LEDの防犯灯の設置につきましては、6月定例会のときにもお話ししましたが、ESCO事業という、いわゆるエネルギー・サービス・カンパニーを使っての事業ということで、新しい試みでもあります。こんな中で、この手法を進めるに当たりまして、契約に向けての事業者、あるいは太田市側もそうですけれども、非常に細部の契約協議を必要としてまいりまして、現在に至ってしまったということでございます。当初予定していました契約日よりも若干ずれ込んでしまっているわけですけれども、その中で、特に工期について私も心配をしておりましたが、ESCO事業者との契約もほぼ締結の運びとなりました。平成23年3月末、年度中でございますけれども、これまでに工事を完了するということで現在事務が進んでおりますので、その完全な実施に向けて、これからも慎重に取り組んでまいりたいと思っております。  それから、今後の進捗ということですけれども、防犯協会あるいは区長会、それと灯の施工業者等も含めましてですけれども、事業を進めるに当たっては細心の連絡、協調をしながら進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 最近は民家への強盗事件や、車や農機具などを丸ごと持ち去る事件が頻繁に起きております。昼間の変質者も出ています。こうした予防策の中で、小学校の下校時における通学路の見守りなど地域の人々の協力体制も多くなり、地区によっては月2回程度、夜の巡回をして地域ぐるみの活動をしているところもあります。こうした防犯体制をより強固にするために、地域の防犯組織体制づくりについての市としてのアドバイスや、あるいは積極的に推し進める手段がありましたらお考えをお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 坂本市民生活部長。 ◎市民生活部長(坂本博明) 防犯体制の強化ということですけれども、今現在太田市で行っているという視点でお答え申し上げたいと思います。
     今のご指摘ですけれども、刑法犯の認知件数という意味では、幸いに太田市の場合、相当の減少傾向を持っております。この効果については、今太田市で取り組んでいる事業が直接あるいは間接に効果があるものと考えておりますけれども、主な防犯体制としましては、1つは太田市防犯協会による青色回転灯をつけたパトロールでございます。特に小中学生の下校の時間帯、あるいは夜の7時以降の住宅街等を中心に回転灯をつけてパトロールしておりますので、この辺の抑止効果というのはあると確信しております。それからもう1つは、太田市女性防犯パトロール隊でございますけれども、人数的には31名いらっしゃいます。この方々は、特に市内の大型店舗を中心に、啓蒙啓発、パトロールとあわせまして、チラシを配る、あるいはグッズを配るというような防犯の呼びかけを行っております。それから防犯に関する情報ということで、おおた安全・安心メールというものを配信しております。これは警察からの情報を市民に知らせていこうということでございます。それから新しい取り組みとしましては、防犯協会が防犯だよりということで、紙による啓蒙でございますけれども、これを地区の回覧板等で回させていただいて、啓発とあわせまして防犯意識を強化してまいりたいということで、現在取り組んでいるところでございます。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 引き続きまして、教育部長にお聞きします。  青色回転灯を装備した自主防犯パトロール車の青パトについてお聞きします。子どもの安全安心を確保するために、小中学校42校に配置されました。この青パトの要望の高まりは、いつから、何の目的で配備されたのかを確認の意味でお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) それでは、青パト導入の目的、配置状況につきましてご答弁を申し上げます。  青色回転灯パトロール車、いわゆる青パトにつきましては、学校をめぐる犯罪が全国的に多発してきたことを受けまして、児童生徒の安全安心の確保を目的に、平成19年10月に導入したものであります。また、配置状況でございますが、市内小中学校42校に一斉に配置いたしまして即応態勢を図ったところでございます。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) これまでの地域の防犯協会の協力に加えて、学校ごとの安全安心パトロール隊の組織は現在どのように確立されていますか。それと、その組織によって問題が事前に防げた事例がありますか。その組織が主に活動する時間帯はいつでしょうか。また、組織する人員配置において苦慮されていることはありますか。この組織ができて3年が過ぎました。当初の自主防犯活動の高まりは多くの市民の注目を引きました。当初は午後の子どもの下校時には各地区で随分青パトが見受けられました。学校から役所に事務連絡等で来る青パトは見られますが、本来の目的における防犯の巡回が少ないように思われます。今後の活動を含めて、取り組みと効果についてお伺いします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 青パトによるパトロールの現状でございますが、警察による青パト防犯運転講習会を受講した教職員やPTA、それと青健推などの地域の方々のご協力をいただきまして、月曜から金曜まで、小学校は午後3時から5時までの間、中学校は午後4時から7時の間、主に児童生徒の下校時間を中心に防犯活動を実施しているところでございます。  次に、青パトの効果でございますが、比較的まとまって通学する朝の時間帯に比べ、少人数になりやすい帰りの時間帯にパトロールすることで、犯罪に巻き込まれることのないよう抑止力が図れるとともに、交通事故防止等にも効果があると考えております。また、不審者情報等が寄せられた地域につきましては、定期のパトロールのほかにも、さらに重点的なパトロールを行うなど、迅速な対応にも努めているところでございます。いずれにしましても、児童生徒が事件、事故等に遭遇することのないよう、引き続き学校はもとよりPTAや青健推など各種の団体等のご協力をいただきながら、地域ぐるみの取り組みを行っていきたいと考えておりますので、ご理解いただければと思っております。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 次に、健康医療部長に伺います。  重要度において医療サービスの充実を前年度と同様に挙げております。救急や夜間診療の対応についての現況をお聞きします。また、夜間診療と総合太田病院との連携がどのような状況であるかをお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) 平日夜間急病診療所の現状につきましてご説明いたします。この診療所は、医師会及び薬剤師会の協力によりまして、比較的軽症な小児等を対象として、医師1名、薬剤師1名、看護師2名、その他事務職員数名の診療体制で、月曜日から土曜日まで、午後7時から10時、診療を行っております。また、平成21年度の受診者は3,126人でありました。また、平日夜間急病診療所総合太田病院との連携でありますが、この診療所では対応が難しい患者を2次救急病院へ紹介する体制をとっております。平成21年度の2次救急病院への紹介者数は54人であり、このうち総合太田病院が受け入れた患者は41人でありました。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 次に、市の負担金として建設支援に平成23年度25億8,000万円を計上し、合計43億円の予算計上をする新総合太田病院に対して、本市のかかわりと開設時期、規模、体制、そして医師確保の現状をお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) 新総合太田病院に対しての本市のかかわりと開院時期、規模、体制、医師の確保の現状についてお答えいたします。  市民満足度調査の結果、常に重要度で最上位に医療サービスの充実が挙げられておりまして、新総合太田病院の移転建てかえ事業にあわせて、高度救急医療施設の充実を目的としてこの建設を支援することとなりました。規模につきましては、鉄筋コンクリートづくり免震構造の地上7階建てで、延べ面積は約3万6,000平方メートルであります。医療体制につきましては、より専門性を高め、31の診療科を備えた体制で、平成24年6月に開院を予定しております。また、本施設の所有につきましては、約48%を本市が区分所有する形で、運営につきましては一括指定管理としてお願いする予定になっております。さらに、完成後は本市を初め東毛地区の救急医療の中核となる地域型救命救急センターを整備することとなっております。なお、これらの病院運営につきましては、その主体性を尊重しながら、適切な救急医療が提供されるよう、病院運営委員会等を設置する予定であります。  また、医師の確保につきましては、病院側の努力にお任せするほかありませんが、本市といたしましても、県関係当局と協力をいたしまして、さらなる確保に向けて要望していきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 続いて、市長に質問いたします。  各詳細については所管部長よりお聞きしました。このアンケート調査は市長の提案から生み出されたものと思いますし、この結果を考慮しながら、市民の声を大切にして実行していると思います。こうした満足度や重要度の結果を見ての各担当部署の成果について、市長はどう評価しておりますか。また、取り組んできた事業の反省点や、市民の要望の実現に向けての今後の姿勢についてお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 当初、統計学的にサンプルが半分以上ないと信頼できないのではないかみたいなことがありましたけれども、それはないですね。信頼ができます。統計の基礎的手法というのが今ここにあるのですが、ちょっと説明しますと、粗くし過ぎると全体がぼやけてしまう。これは当たり前ですね。細か過ぎると、度数分布は全体の要望のこういう滑らかな曲線に描かれるのですが、度数分布にする意味がなくなってしまう。これは全部個別になりますので、統計をする必要がなくなってしまうということですね。そこで、どのくらいが適切であるかということでありますけれども、今どういう手法を使っているかといいますと、スタージェスの公式というのがありまして、このことによって私どもは適正な分布があらわれるような手法を使っているということでありまして、太田市の規模で大体1,000人程度の回答があれば十分満足のいく統計が出てくる。これはご承知のように、説明するまでもないですけれども、よく政党支持率なんてありますね。例えば朝日新聞は幾ら、読売新聞は幾ら、毎日新聞は幾ら、共同通信は幾ら、みんな出てきているのは、見て感じていると思うのですけれども、サンプル数は1,000人です。日本全国で1,000人、回答率50%、大体そんなもので政党支持率が出ている。だから、政治家は、あれは別にみんなが言っているわけではないということを言うわけですけれども、そういったサンプル数の中で正確な数字が出ている。ですから、太田市の満足度、重要度、このことについてまず信頼をしていただきたい。信頼がないと何をやっているのかちっともわからないということになるわけですね。ぜひ信頼から始めていただいて、私どもは、その結果、市民の声として行政反映をさせていくということをやっておりますので、ご理解いただければと思います。  評価すべき点というのは、私が評価するのではなくて、市民が評価することだと私は思っています。例えば、私がよく耳にする話ですけれども、余り比較されるのもいかがなものかと思いますが、隣のまちと比較して、子育てはしやすいよねという言葉が1つ出ます。子育てしやすいですよね、あそこは障がい者に優しいですよね、働く場がありますよね、こういう言葉が私には評価かなと。私は、あえて評価する必要はないと思うのですが、結果として、こういった重要度を重要視した施策を展開することによって評価をしてくれるのは市民の皆さん方でありまして、私どもは、その到達点が完璧とは言いませんけれども、その到達点に行くように努力をしているということであります。  反省点と言われましたが、こういった手法を使いながら市民の声を聞く。窓口で市民の満足度に丸をつけたり、意見を書いたりするやつを私は全部見ていますけれども、あれも非常に大きな戦力なのです。大体自分の考えていることが役所によって達成されなかったケースは、私は見てわかりますが、ほとんど不満なのです。でも、普通の客観的な評価をしてくれる場所というものもちゃんと判断できますし、ああ、市民というのはこういう感情で動くのだということの反省点にも随分なるわけで、入り口にある評価のシステムが非常に有効で、ISOの審査をする場合でも、私は、あれは非常に大事に取り扱っている。つまり、市民の声を非常に大事にした市政を展開していくということであります。反省点は意外と難しいですね。自分ではそれなりに一生懸命やっているというつもりでありますので、よろしくお願いします。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) それでは、最後に市長にお聞きしたいのですけれども、いち早く少子化対策に取り組んだり、あるいは学校の耐震化にもいち早く着手し、また、1%まちづくり事業における市民の協働と参画の機運も引き出し、新総合太田病院建設にもめどを立たせた革新的な市長でありますけれども、今後、新市民会館建設や、あるいは太田商業高校の改革など、多くの取り組みが目前にあります。今後の事業の展開についてのご所見と、人口22万都市になろうとする特例市としての本市の今後の描く構想を簡単で結構ですのでお聞かせください。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) これは第5次の今出している計画の中に入っております。やはり安全安心なまちをつくらなければならないということです。耐震化にしても、病院にしても、あるいはLEDの犯罪抑止力を持つと言われるブルーの防犯灯にしても、やはりそういうことだと思っています。今の市民の一番希望するところは、自分自身がこのまちに住んでいて本当によかったと思える環境をつくってくれ、これが要望でありまして、それは一にかかって安心して暮らせるまち、安全に暮らせるまち、それが一番大事だと思うのです。基軸はそこに置いて、もう1つは、生活するのが容易でない人たちに手を差し伸べられるような優しさのあるまちがこれからのまちづくりの基幹になるかなと思っています。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 次に、2問目の質問で、小学校の外国語活動の導入と中学校における武道授業の必修化について、教育部長に質問いたします。  2011年度より学習指導要領の改訂で、小学校の5・6年生で週1回、外国語活動の授業が必修となります。最初に、外国語活動の概要についてお伺いします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 小学校の外国語活動につきましては、コミュニケーション能力の素地を養うことをねらいとして、次の3つの柱で実施されております。1つ目は、英語を通じて言語や文化について体験的に理解を深めること、2つ目は、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図ること、3つ目は、外国語の音声や基本的な表現になれ親しませることでございます。小学校の外国語活動は、平成20年告示の学習指導要領において、5・6年生に新設されたものでございます。文部科学省から無償で配布される英語ノートを主な教材として、音声CD、デジタル教材、絵カード等を用いて楽しく英語の音声に触れ、ALTと一緒に英語でのコミュニケーションやゲームなど、楽しい活動を中心にした授業を行っていくものでございます。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 2009年度と2010年度は移行期間と位置づけられており、各校の判断で前倒しが可能になっておりますが、本市の6年生を対象に、週1こま以上の外国語活動の実施状況をお聞きします。  また、来年度の本格実施に向け、主に現場の教師が教えることになり、対象となるのは全員の教員となります。読む、書くの英語は、日本人は得意ですが、聞く、話すことはなかなか難しい問題です。今後の英語教育は話すことが一番大事になると思われます。実際に教員の中にも不安を感じている者が多いと思います。そうした教師に対する指導方法や研修の充実が大切だと思いますし、当然外国語指導助手や英語教育の中心となる英語活用中核教員などのヘルプも重要となります。そうした対策についての状況を教えてください。  そして、県の教育委員会は昨年度より実践研究校を7校指定し、今年度は8校指定しました。本市にも該当する学校があるでしょうか、あわせてお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 外国語活動の実施状況につきましては、市内26校全校で年間平均34時間程度実施されており、昨年度の平均30時間程度を上回り、完全実施に近い状況と考えております。各校とも学級担任主導によるALTとのティームティーチングでの授業を実施しております。ALTは小学校専属の5名に加え、中学校配置の16名も学区の小学校へ週1回訪問して指導に当たっております。また、夏季休業中に教育委員会主催の研修を2日間、教育研究所主催の研修を1回行うとともに、各校で中核教員経験者を中心に、学級担任の指導力向上のための研修を年間で平均14時間程度実施しております。  研修の主な内容は、指導計画や教材の作成、クラスルームイングリッシュの練習、模擬授業の実施等となっております。また、外国語活動サポーターとして、英語のできる緊急雇用職員を各校1名任用し活用しております。これらの研修は5・6年生の学級担任だけではなく、すべての小学校教員を対象としており、どの教員が5・6年生の担任となっても、外国語活動がスムーズに実施できるよう研修を進めております。また、4年生以下の児童も、余剰の時間で楽しい英語活動を年間10時間程度実施しており、5・6年生の外国語活動に自然につながるようにしております。  なお、県教委指定の実践研究校につきましては、昨年度、今年度とも本市の該当はございませんので、ご理解ください。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) 次に武道のことについてお聞きします。2012年度から中学校で武道の授業が必修化されます。指導者についてお聞きします。こうした指導は、男性体育教員が武道の指導経験を持っていると思います。しかし、不なれな体育教師もいるわけで、指導者講習会や研修会の開催も必要と思います。それ以外の外部指導者の活用や地域スポーツ人材を活用する実践的な研究も必要と思われます。指導経験のある女性教員は本市にもおるでしょうか。その登用についてもお聞かせください。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 現在、平成24年度の必修化に向けまして、ハード面、ソフト面の準備を進めておるところでございます。まず、教員の指導体制につきましては、全校に男女各1名以上の体育免許保有教員を配置し、武道は男子教員が中心に指導に当たっております。男子教員の約90%が武道の実技経験者であります。なお、指導経験のある女性教員は、本市には3名おります。また、平成24年度から女子生徒も必修となるため、男女共習で指導するのか、別習で指導するのかといった指導形態や、他の運動領域とのバランスを考慮した指導時間数等を考えながら、年間指導計画の見直しを図っておるところでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(伊藤薫) 鹿山正議員。 ◆6番(鹿山正) それでは、教育部長への質問はこれで終わらせていただきます。  次に、教育長にお願いします。  最後になりますが、学習指導要領の改訂に伴い、義務教育の現場も大きく変わっております。桐生市のような教育を揺るがすような大きな問題も出ています。教師の持つ責任も負担も大きくなっております。その果たす役割も大変ですが、今こそ教師像が大きく問われております。本市においては、市長の発案でいち早く子どもたちの未来の夢の実現に向かって多くの事業に取り組んでおります。教育現場の教師を指導する最高責任者として、また今後の市立太田商業高校の中高一貫教育を初め、多くの教育を取り囲む問題を含めて、本市の教育のあり方と方向性について、教育長としてのお考えをお聞きします。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) ただいまのご質問でございますけれども、特に小学校への外国語活動につきましては、先生方の力によるものが本当に大きいわけでございます。先ほど教育部長の答弁にありましたように、平成23年度から完全実施ということで、積極的にそれぞれの学校で今実施しておるところでございます。特に、学級担任の指導力向上が重要だと考えております。教育委員会主催では、指導法につきまして十分回数をふやしまして研修に取り組んでいるわけでございます。また、学校指導訪問等も含めまして、研究授業に取り組んでおります。指導主事の参観はもちろんのこと、管理職も加わって指導力向上を願っての取り組みを行っているところでございます。  また、武道関係でございますけれども、武術につきましては、我が国固有の文化でありますので、すばらしいスポーツであるかなと思っているわけでございます。その武道に積極的に取り組むことによりまして、武道の伝統的な考え方を十分理解し、相手を尊重して試合や練習に取り組むことができるのが1つの目標になっております。このような武道が相手を尊重したり、礼節を重んじたりするなど、今の生徒たちの課題である心の教育の面に大きな効果が出るのではないかと思っています。よろしくお願いします。 ○議長(伊藤薫) 次に、19番大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) おおた政研クラブの大川陽一でございます。一問一答方式で順次質問させていただきたいと思います。  初めに、旧太田駅北口駅前広場について、企画部長にお伺いいたします。  新太田駅北口駅前広場も整備され、本市の玄関口にふさわしい駅前広場となりました。また、ことしの夏は異常気象で猛暑日が続く中、昨年度暑い夏対策として設置されたドライミストの効果により夏の暑さが和らぎ、駅及び駅周辺の利用者は大変感謝していると聞いております。  さて、旧太田駅北口駅前広場を見ますと、旧駅前広場はきれいに解体され、更地になりました。この用地は今後どうなる予定でしょうか、お伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) 太田駅周辺の整備につきましては、東武鉄道の連続立体交差事業、また土地区画整理事業によりまして、新たに太田駅北口駅前広場の移転整備を行ってまいりました。これに伴いまして、旧北口駅前広場につきましては解体をし、土地造成を行いまして、土地所有者であります東武鉄道株式会社に返還をすることとなります。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 私が以前一般質問をいたしましたが、その中で旧駅前広場の跡地利用をどのように考えているのかという質問をさせていただきましたところ、当時の担当部長より、旧駅前広場の土地所有者は東武鉄道であり、東武鉄道はパークアンドライドなどの駐車利用を考えているとの答弁がありました。しかし、現在はそのときとは異なり、高架下をパークアンドライドとして使用しており、当面の間、東武鉄道としては、旧駅前広場跡地の利活用の計画はないとの情報も聞いております。そこで、現状について伺いたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) 東武鉄道が行っておりますパークアンドライドにつきましては、以前は旧北口駅前ロータリー駐車場におきまして実施をしておりましたが、平成21年12月からは、当初民間に貸し出しをしておりました太田駅高架下駐車場の一部を利用いたしまして実施をしております。駐車台数は67台とのことでございます。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 旧駅前広場がそのままに放置されますと、ごみなどの不法投棄や雑草等により環境が荒廃し、本市の玄関口でもある太田駅の環境が損なわれると考えます。大変心配しているところであります。そこで、東武鉄道の土地の利活用が決まっていなければ、市が安価で借りるなどして利活用を検討する必要があると思いますが、その辺をお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) 太田市の顔でございます太田駅北口駅前の活用につきましては、重要な課題と認識しております。東武鉄道に返還後も利用がなされないということになりますと、議員ご指摘のとおり、ごみの不法投棄、あるいはまた雑草などによります環境荒廃が予想されるわけでございます。土地所有者でございます東武鉄道株式会社には、適切な土地の管理をお願いするのは当然でございますが、駅前の荒廃は市民にとっても迷惑なことでございます。本市といたしましても、本年10月に東武鉄道本社を訪問いたしまして、太田駅北口駅前の有効な土地の利活用につきまして、意向調査とお願いをしてきたところでございます。現状では利活用の予定はないとの返答でございました。しかし、市に対しての協力については行いたいとのことでございますので、用地の借用、あるいはまた譲渡なども視野に入れまして、今後も協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 以上で部長に対する質問は終わります。  次に、市長にお伺いいたします。  現在、東武鉄道が積極的に旧太田駅北口駅前広場の利活用を図っていきたいという情報はないと聞いております。そのような状況であればこそ、市が安価で用地を借りる、あるいは市で土地を購入し、市民にとって利便性の高い有益な活用方法を検討していかねばならないと私は思います。市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 人の土地でありますので。私どもの土地ならば、どのように絵をかこうが何をしようがいいのですけれども、東武鉄道の本心がどこにあるのか、よくわからないという状態で、東武に何かやっていただくことが一番でありますので、もうしばらく時間をいただきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 私も市長が答弁したとおりだと思うのです。本来であれば民間主導で開発なり土地利用がなされることが望ましいかなと思います。しかしながら、土地の所有者の東武鉄道が動かないのであれば、市が積極的に動いて何らかの利活用を検討する必要があると思います。もう1度市長のお考えをお聞きいたします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 何度聞かれても他人の土地は他人の土地ですから、人の土地に絵をかいたり、人の土地の有効利用を図ったりというのは難しいわけでありまして、まず順序としたら、やはりあの用地の一定の目的を構築、これは東武鉄道にもお話しして、電車に乗る方をふやすというような、にぎわいを持たせるような場所としてやりたいのでという腹づもりを持ちながら用地を買う。公共等で利用する土地は、メーンになりますので、原則として買うという方向に行かなければいけないと思いますので、買った後、相談しましょう。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) いい答弁を得られまして、ほっとしました。  では、この件は以上です。  次に、太田駅周辺土地区画整理事業について、都市政策部長にお伺いいたします。  一級河川八瀬川の整備状況について伺います。浜町地区の区画整理において、治水、利水の観点から、公共性も非常に高いと思われる一級河川八瀬川の河川改修区域であることから、浜町地区を優先に整備を行うと当時の担当部長から答弁がありましたけれども、一級河川八瀬川改修については、群馬県主体の事業と聞いております。区画整理事業区域内ということで、施工者として河川改修状況を把握していると思います。今後の一級河川八瀬川の整備状況につきましてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 田口都市政策部長。 ◎都市政策部長(田口一人) 一級河川八瀬川の整備状況についてでございますが、太田駅周辺土地区画整理事業によりまして河川用地を生み出し、群馬県が河川改修の整備を行っているところでございます。本年度より一級河川八瀬川の改修整備に着手をして、その整備期間につきましては年明けの1月から7月まで、現在の伊佐須美神社の東側、約120メートルを整備いたします。その後、平成23年度に八瀬川の流路の切り回し工事、平成24年度には既設の八瀬川を造成して浜町地区の土地区画整理事業を推進していきたい、そのように考えております。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 次に、都市計画道路本町新井線についてお伺いしたいと思います。本市の中心市街地の道路整備状況を見ますと、本町通りやバーバンク通り、環状線、鳥山竜舞線など、東西道路が充実しているのに対しまして、南北での主要道路については、国道407号線と県道妻沼小島太田線、市道は平成20年度に開通したテクノプラザおおたと市役所を結ぶ伊佐須美新井線などがあります。朝夕のラッシュ時は群大から本町通りまで渋滞している状況があることからも、南北の道路網が充実していないとうかがわれます。また、交通上危険な箇所も多くあります。最も危険な箇所として本町通りと金山城址線の交わる変則交差点、大門通りと本町通りのぶつかったところでありますが、危険な箇所ということであります。都市計画道路本町新井線の道路整備が必要かなと考えるわけでございますが、今後の本町新井線の整備に関する事業計画について伺います。 ○議長(伊藤薫) 田口都市政策部長。 ◎都市政策部長(田口一人) 本町新井線に関する今後の事業計画でございますけれども、太田駅周辺土地区画整理事業の区域内に一部位置づけられております。太田地区の本町と九合の新井町を結ぶ重要な路線であることも認識しております。また、浜町地区の本町新井線の道路整備については、先ほど申し上げました一級河川八瀬川の改修工事、それらの工事とあわせて、後年度になると思いますが、区画整理事業により道路用地を生み出していくことが重要であると考えているところでございます。大変厳しい財政状況の中でございます。平成23年度からは第2期となる社会資本総合整備計画の中にも位置づけております。国庫補助も非常に難しいというか、規模も大変な状況でございますけれども、何といっても地権者の理解と協力も重要でございます。事業を着実に推進してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 部長に対する質問は以上で終わります。  次に、市長にお伺いいたします。  平成20年12月定例会におきまして一般質問をさせていただきました。その際、本町新井線の整備について市長から、できるだけ補助金が使えるような形で取り組んでいければと思っている。忘れている道路ではないので、できるだけ早く実行に移したいと、私にとっては大変いい答弁をいただきました。また、交通渋滞の緩和策として、鉄道高架事業が竣工したことにより幹線道路の整備可能な状況が整ったわけであります。一般質問から2年が経過し、経済状況は悪化しているものの、今後の本町新井線整備に対する市長のご所見を改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、田口部長が話したとおりでありまして、これは日本全国だと思いますけれども、区画整理事業そのものが全体的に後退しておりまして、昔の区画整理事業の環境ではないということは言えると思うのです。ただ、太田市にとって、金山をおりて真っすぐ南に抜ける道というのは大変大事な道でありますし、先ほどお話がありましたように変則十字路である。私もあそこはよく通りますけれども、危険な道路であるということは確かであります。ですから、一刻も早くとりあえず南裏通りぐらいまでは動ければいいかなと。その後はまた区画整理の中に入っていくわけですけれども、何とか早期着工ができるように努力をしていきたいと思っています。
    ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 次に、本市のいじめ問題の現状と対応策について伺いたいと思います。  初めに、教育部長に質問いたします。  桐生市で起きたいじめ問題が全国的に大きく取り上げられ、本市でも人ごとではないと私は思います。学校は子どもたちが安心して通える居場所なのかどうか、各学校の現状や取り組みについて伺っていきたいと思います。そこで、まず2006年に修正されたいじめの定義について伺いたいと思います。また、いじめに深く関係していると言われている学級崩壊の定義についても伺います。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) それでは、いじめと学級崩壊の定義についてご答弁を申し上げます。  平成18年度に文部科学省は以前の定義を修正し、いじめについて、当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものと定義をいたしました。また、学級崩壊とは、教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、授業が成立しないなどの状態が一定期間継続し、学級担任による通常の手法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合と定義しております。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) それでは、本市におけるいじめ問題と学級崩壊の実態について伺いたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) いじめの現状についてでございますが、太田市の小中学校のいじめの認知件数は、平成17年度が5件、平成18年度が217件、急増したのはいじめの定義が変わったことによる増でございます。平成19年度が57件、平成20年度20件、平成21年度18件と、平成18年度をピークに減少しております。この傾向は県内各市町村も同様でございます。また、学級崩壊で報告のあった件数は、本年11月現在で3件でございます。なお、学級崩壊に至っておりませんが、課題のあるクラスはそれ以上存在しているのが現状でございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 3月の予算特別委員会で、学級崩壊の定義には届かないまでも、そのような課題のあるクラスは広範囲にあるのかとの私の質問に対しまして、あるという答弁をいただきました。小学校のいじめの原因は、学級崩壊によるものも多くあると聞いております。現場ではどのような体制で臨まれているのか伺いたいと思いますし、いじめはどんな社会でも起こり得る現象であります。報道によれば、文部科学省の指示により、県教委が県内公立小中学校約500校の全児童生徒にアンケート調査をしているようでございます。また、市教委はそれより以前に独自の調査をしておりますので、その結果、さらにその傾向も伺いたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) それでは、学級崩壊関係ですが、学級崩壊に対する学校の体制につきましては、まずは児童生徒の変化にすぐに気づき、学校が組織として早期の対応を図ることが肝要だと思っております。具体的な対応としましては、当該教員への指導はもとより、担任の複数化、管理職や他の教職員の授業中の巡回指導、支援隊あるいは緊急教職員等による校内巡視の強化などが行われております。  次に、市教委独自の調査ということでございますが、市教委では、各学校から月例報告という形で毎月問題行動について報告をいただいております。これはいじめ等の早期把握、早期対応の参考資料として活用しているのが実情でございます。10月末の報告では、小学校2件3名、中学校2件3名、計4件6名いじめ報告の関係がございました。当月中に解消した数は5名、指導継続中の数は1名であります。  また、桐生市における問題の後、県教委の通知により、太田市内小中学校の全児童生徒に対して、11月上旬にいじめ実態把握調査を実施いたしました。その結果でございますが、太田市は小学校284件、中学校が39件、合計323件の認知件数が報告されております。そのうち解消しているものは、小学校193件、中学校が28件で、継続指導中のものは小学校91件、中学校11件です。認知したいじめの割合は、小学校は全児童数の2.15%、中学校は全生徒数の0.63%でございますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 部長への質問は以上で終わりたいと思います。  次に、教育長にお伺いいたします。  いじめ問題は、一たん鎮静化し落ちつくと世間から忘れられてしまう。報告される数が減っていても、いじめが減っているわけではないのです。いじめは大人の目につかないようにやる。いじめをする者とされる者は紙一重。大人のいじめも子どものいじめも根っこは同じ。子どものストレスも非常に多い。だから、ますます深刻になっている。いじめはなくならないと私は思います。学級崩壊になりつつあるクラスでは、人間関係のよいクラスに比べ、いじめの発生割合が大きいという報告があります。そこで、本市のいじめや学級崩壊に対する具体的な対応策について伺いたいと思います。  次に、この質問に当たりまして、すばらしい冊子を見つけました。平成18年、太田市で発行した「さあ、今から『いじめ』について考えよう」、迷える小羊です。市長のメッセージ入り副読本です。特に何がいいか。自問自答で構成されておりまして、いじめ問題をみんなで考え、解決の糸口が見出せるように編集してあるからいいのであります。  ちょっとご紹介しましょう。15問あります。そのうちの幾つか抜粋しましょう。いじめられていても自分からは言えない、周りのみんなも助けてくれない、何かみんな弱い、何かずるい。伝わってきますよね。そうすると、その下に吹き出しがあります。1人1人のときは優しいのに、みんなになると全然違う、かわいそうだと思うけれども、みんなの中に入ってしまうと何も見えない。子どもたちの心が伝わってきますよね。いじめられている子を見ているのは、だれだってつらいし怖い。だから見ないふりする。やっぱり弱いんだよ、1人1人だと。やめろと言うと英雄気取りと思われる、そんな気持ちじゃないのに。もし自分がいじめられたら先生にどう言えばいいのだろう、弱虫と思われるかな。でも、言っちゃえば先生は味方になってくれるはずだよ。大騒ぎになるかな。いいじゃない、大騒ぎになっても。もし自分がいじめられたら親にどう言えばいいのだろう。親はどんなときでも絶対味方だよ。親に心配かけたくない、でもわかってほしい、親と先生がけんかになるのかな。とりあえず言ってみたら何か変わるよ。きっと変わるよね。最後がまたいいです。ずっと無視していたあの子に、けさは思い切って声をかけてみた、何かをやめるということも勇気が要るのだな、あの子が少し笑った気がした、一言というのはすごいのだな、私の一言というのは大事なのだな、みんなの一言だって、きっと大事なのだよね、心のどこかで何とかしなければとずっと思っていた。最後の締めくくり、やまない雨がなかったように、つらい日々も長くは続かない。フーッと息を吐いて、仲よくすればいじめは起きない。すばらしいでしょう。  私は提案させていただきますが、ぜひ増刷していただきたい。そして、道徳の時間や朝の会、さらには保護者との懇談会、あるいは全員集会で校長がこの冊子を活用されるのも効果的かなと私は思います。いじめの対応策と冊子の増刷について伺いたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) 大川議員のご指摘の部分でございますいじめや学級崩壊に対する教育委員会としての対応、各学校の対応という部分でお答えしたいと思います。  いじめの問題につきましては、学校に対して月ごとのアンケート調査をしております。また、個別面談もしております。生活ノート等からの見取りもしておるわけでございます。もちろん、家庭訪問など日常的な実態把握を行っております。教職員すべてで子どもたちの現状を把握するように指導しておるところでございます。具体的には、県教委発行のいじめ問題対策マニュアルがございます。また、「いじめ発見のチェックポイント」等も活用しておるわけでございます。今ご指摘の平成18年12月に太田市で、市長肝入りでできた冊子でございます「さあ、今から『いじめ』について考えよう」、私も見させていただいて、大変すばらしい冊子になっております。重版の予定は今ありませんが、データを校務支援システムに掲載してございます。ですので、必要に応じて各学校で増刷ができるようになっております。そして、道徳の時間や学級活動、保護者との懇談会などで使用ができるように環境整備されておりますので、よろしくお願いいたします。  さらに、悩み相談等、またスクールカウンセラーの活用を図っております。教育研究所には教育相談の窓口もございます。子どもたちや保護者からの相談について迅速に事案を確認し、適切な対応に努めておるわけでございます。  学級崩壊につきましては、早期の段階で学校全体での組織的な対応が重要かなと思っています。そして、もちろん指導主事等を学校に訪問させるなど、安心して学習できる環境のために対策を講じてまいりたいと思っております。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 教育長の答弁の中にもマニュアルというお話が出ました。実は、きょう新聞各紙もいじめ対応マニュアルという見出しがありました。マニュアルも必要でしょう。でも、私は、そうではなくて、子どもたちの目線に立つことがまず最初かな、それが大切なことかなと思います。学校が子どもたちにとっておもしろいとか楽しいという場であれば、いじめや学級崩壊など起こらないと私は思うのです。学年が進むにつれて人間関係のトラブルや悩みなどがふえる傾向にあると思います。いじめは人権の無視や生きる力を奪うという点に大きな問題点があるわけで、対応がおくれたり、実態を把握していないと不幸なことになると思います。実は上毛新聞で3日、連載の「負けないで」というコーナーがございまして、これは仮の名前でさおりちゃんが、上履きにバカと書かれたりして、本人は医学部を目指す。小学校6年でお医者さんになりたいと一生懸命頑張っていた。だけど、不幸にもいじめに遭ってしまった。この連載も今までの新聞報道の中では非常に感銘をする。この後続くかと思いますが、そんな不幸なことにならないでもらいたいというのが私の気持ちであります。子どもたちを守るために学校や家庭、地域で何を行うべきか、教育長の所見を伺いたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) 学校や家庭、地域で行うことについてでございますけれども、まず学校、家庭、地域がそれぞれの役割を果たすということが大切かなと思っております。そして、学校と家庭、地域が、また担任と保護者が連携して信頼関係を構築するということが重要かなと。そのためには、学校が保護者や地域の方々に積極的に学校を公開して、情報を発信したりする必要があるかなと思っています。また、保護者や地域の方々は、ぜひ学校や子どもたちに関心をしっかり持っていただきたい。積極的に学校にかかわりを持っていただければありがたいと思っているわけでございます。また、PTAや学校支援ボランティア、関係機関等と連携していくことが重要かなと思っております。そういうことを通して、いろいろな問題が早期に発見できて、早期に解決ができるのではないか、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 私の考えを申し上げます。学校は家庭との連携をふだんから密にして、よい関係をつくっておくべきだと。いじめは大人が知らないところで、知らないうちに起きています。早いうちにその芽を摘み取ることです。サインを見逃さないことなのです。いじめの舞台は学校ですが、もちろんこれまでいじめについてはご苦労されていると思います。先生方のご苦労はわかりますが、教師や学校の取り組みだけでは解決がつかない場合もあると思います。保護者や関係機関との連携と協力が必要かなというふうにも思います。大切なことは大人が真剣に考えようということであります。教育長の所見を伺います。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) いじめについての教育長の所見ということでお答えしたいと思います。  いじめ問題という心の荒廃が起こる背景でございますけれども、私どもが今子どもたちを見ていまして、さまざまな体験活動の不足も原因になっているのかなと考えております。そこで、学校でも家庭でも地域でも、子どもたちにいろいろな体験をさせることが大切ではないかと。その中で思いやりや感謝の気持ち、物事の折り合いをつけることなどの自主性といいますか、社会性、そういうものを体得していくべきだと考えております。特に人間形成の基本の場である家庭では、親子が互いに愛情を持って家族団らんによるコミュニケーションを行っていただいて、安らぎの場をつくってほしいと思ってございます。今後、学校、家庭、地域の連携によりまして、たくましく生き抜く太田っ子を育てるように教育の実践を進めたいと思っています。 ○議長(伊藤薫) 大川陽一議員。 ◆19番(大川陽一) 教育長に対する質問は以上で終わります。  次に、市長にお伺いいたします。  実は先ほどの本は市長が自らおつくりになったと思います。今、全国に786市あります。市町村は1,727ありますが、首長がこういうのをつくるというのは聞いたことがないと思います。それだけ教育に対しては熱い思いがある。先日、日曜日の「龍馬伝」最終回の裏番組にBS−TBSがあるのですが、そこでも、この問題ではなくて、英語について熱い思いを語っています。陰山先生という方も熱いのですが、今回の文部科学省の言うことを辛らつに述べているわけですが、英語教育はなかなか難しいと。陰山先生はブラックジョークだと。市長はカモフラージュだと。なぜなら、あの程度、45分35こまぐらいでは、とてもではないけれども英語はできない、そんな教育の思いを述べておりました。いじめの問題についても市長の熱い思いを聞きたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 英語については、過日もこの調整をする中で、教育長にも大丈夫ですかという話をしたのですが、対応は十分であるという返事でありましたので、お任せして、ぜひよろしくお願いしたいと。私が思うのは、外国人に常時接する場面を可能な限り多くすることというのは大事だと思うのです。日本人が外国人に伝わるような英語がしゃべれるかというと、なかなか難しい。もちろんブロークンで十分だと思うのですけれども。この間もちょっと話したのですけれども、英語村というのが韓国にありますけれども、そこに来た子どもたちは英語しか使えないという環境の中で、1時間とかやっていくことも非常に大事かななんていうことを今思いつついるわけであります。学校対応が十分であれば、そんな余分なことはやる必要はないのでありますけれども、でも、必要性は十分あるかなという感じはしております。  また、いじめについて、この本ですけれども、本はグループでディスカッションをしてもらうためにつくったのです。ですから、私のいじめに対する考え方もありますけれども、テーマを与えて、そのサークル、例えば10人とか15人で集まって、そこでディスカッション、みんなが思いをぶつけ合う。そういう中で優しさだとか、相手に対する思いやりとか、そういうものを培うために、15の自分の思いを書いて、例えばこのようにディスカッションしていったら、そのグループはうまいぐあいにいくのではないかという思いでつくったわけで、教育長の言い方はちょっと気に入らなかったのですけれども、インターネットに入っていたって、そんなグループディスカッションはできないわけです。この意図が全然わかっていないのですよ。これは、みんなで話し合って、お互いがいろいろな経験とか、そこにサンプルがありますけれども、それを持ち寄ってディスカッションして初めて子どもたちが少しずつお互いを尊重するようになるかなと実は思ってつくったわけでありまして、コンピューターに入っていたって全然意味がない話です。  また、私のいじめに対する考え方は、もちろんいじめの元凶は子どもと子どもにある、あるいは親と子にあるかもわかりませんけれども、子どもたちが学校に来た瞬間から、いろいろな意味で学校が全責任を負うべきだと私は思うのです。これは学校が大変だなということはあるかもしれないけれども、親と子の関係だけに押しつけたり、地域と子の関係に押しつけたら、学校というのは何だろうという話になってしまうと私は思うのです。ですから、学校に来た子どもたちに対しては、学校がいろいろな環境の中で、子どもたちのいじめのこと、あるいは教育全般のこと、全責任を負ってやれるような体制をとる必要があると思うのです。今のいじめの本は、ど素人がつくったものですから、なかなか気に入ってもらえないかもわからないですけれども、これは旺文社と協力しながらつくりました。ですから、増刷の意図はないということですけれども、教育長に、必要があれば増刷したほうがいいのではないですか、そういうディスカッションができる環境づくりをしたほうがいいのではないですかということを、今こうやってお答えしておきたいと思うのです。見せ物ではない、読み物ではない、そういうことであります。やはりこれからいじめがなくなる環境を行政当局も考えながらやっていく必要はあろうかと思います。      ◎ 休     憩                                       午前11時2分休憩 ○議長(伊藤薫) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午前11時25分再開 ○議長(伊藤薫) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、4番岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 議員番号4番の新政クラブの岩崎喜久雄でございます。通告に従いまして、一問一答方式で順次質問させていただきます。  まず、1の項といたしまして、本市における下水道事業についてでございます。2の項といたしましては、本市における最大のテーマであります廃棄物の今後のリサイクルについてでございます。  では、1の項であります本市における下水道事業について、上下水道局長にお伺いいたします。  公共下水道整備の事業開始につきまして、1市3町合併前いつごろからのことか、お尋ねいたします。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 事業開始についてのお問い合わせですが、本市の公共下水道は、昭和41年に第1期事業であります太田駅周辺の中央第1処理区を初めとして、現在は中央市街地を排水区とする単独公共下水道と流域関連の西邑楽処理区、新田処理区の3事業により整備を進めております。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 多くの市民の皆さんが下水道事業に非常に関心がありまして、より一層の充実した整備が望まれるわけでございます。1市3町での供用開始の年度がわかりましたらお知らせください。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 1市3町の供用開始でございますが、太田駅周辺の中央第1処理区は昭和47年度、西邑楽処理区は平成12年度、新田処理区につきましては平成18年度から供用開始しております。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 本市の下水道等の普及率についてお伺いいたします。現在に至るまでの経過と、全体像の中での普及率をお答えいただきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 本市では、中央第1処理区、中央第2処理区の整備を続け、新田処理区を平成4年、西邑楽処理区を平成5年から事業着手し、計画的に整備を進めております。平成21年度末の普及率でございますが、公共下水道が35.1%、コミュニティープラント6.4%、農業集落排水6.7%、合併処理浄化槽が21.4%で、4事業合わせた汚水処理人口普及率は69.6%でございます。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 約70%というお答えでございます。そのような高普及率に安堵いたしました。  次に、単独浄化槽及びくみ取り式等を含めた比率がおわかりでしたらお知らせください。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 先ほどの4事業の汚水処理施設整備人口は14万7,527人であり、住民基本台帳人口21万2,036人との差、6万4,509人、率にして30.4%が単独浄化槽及びくみ取り式便所の利用者となっております。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 快適な居住環境整備普及のために課題は山積していると思われますが、市民の皆様方に周知いただきまして、安全で快適な生活を確保するための基盤施設、河川の水質環境の保全等、費用対効果を考慮していただきながら各事業を進めていただきたいと思います。  次に、本市での下水道の接続率についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 接続率でございますが、人口比で申し上げますと、公共下水道が80.4%、コミュニティープラント100%、農業集落排水73.1%でございます。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 各家庭におきまして本管への接続の話題等が多い昨今でございますけれども、その中で問題点がないか、もしあった場合、どのような事柄なのか、お伺いします。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 主な問題点といたしまして、経済的に困難、また合併浄化槽がまだ利用できる、家の建てかえ等の計画に合わせる等が考えられます。なお、本市では、供用開始後3年を経過した未接続家庭に対して実態調査を行っております。昨年度は平成18年度に供用開始した区域の約1,200世帯を訪問いたしまして、接続についてのお願いをしてまいりました。その結果、現在までに75件の接続申し込みをいただいております。今後も接続率向上のために積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 生活の環境整備は大変大切なことでございます。安全、また快適な生活確保のために、特にひとり住まいの高齢者等が安心して接続できる方法とか、そういった形で周知と助言をされまして、接続率向上に取り組んでいただけたならば幸いに思うものでございます。  次に、農業集落排水事業についてお聞きいたします。現在どの地域で農集排が行われていますか。また、その事業は平成のいつごろからか、そして、供用開始へ向けた進捗状況などをお尋ねいたします。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 農業集落排水事業ですけれども、実施されている地域につきましては前小屋地区です。この地区は、前小屋、南ヶ丘、二ツ小屋の3町及び武蔵島、前島の一部で、計画人口1,570人を対象とし、面積で98ヘクタールの地域であります。また、事業の進捗状況につきましては、工事を平成18年度に着手し、当初計画より1年早く、平成23年4月に供用開始する予定でございます。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) この事業におきまして、毎月個別に積み立て方式でとり行われてきたと聞きます。その金額をお知らせください。また、予定よりも早期に供用開始とのことでございます。住民の方々も大変ありがたく、一様に喜んでおるわけですけれども、どのような要因がありましたか、お尋ねいたします。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 受益者分担金につきましては、地元の推進協議会が平成18年4月より平成21年9月まで徴収いたしまして、1戸当たり12万6,000円となりました。また、早期供用開始の要因につきましては、地元区長及び住民、また推進協議会の努力と行政の協力の結果が早期供用開始の要因と考えられます。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 次に、太田市の世良田地区処理事業のことについてお伺いいたします。住民の皆様へのアプローチについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) アプローチについてですけれども、計画面積38.5ヘクタール、世帯数で約400戸、人口として約1,200人の計画案の縦覧を平成4年6月17日から6月30日までの14日間行い、意見の聴取を経て、平成4年10月30日付で都市計画の承認を受けております。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 利根川佐波流域下水道の佐波処理区へ編入するという形でございますが、効果的な流域関連公共下水道事業として、地域住民の皆様方から、生活環境の充実と、その整備を心待ちにしている方々が非常に関心と期待、そして不安を抱いている状況であります。地域の皆様へ理解とご協力を仰ぐ意味で、もっと地区説明会等を催して周知していただく必要があると考えます。このことに関してどう思われるでしょうか。
    ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 説明会等の必要性についてということですけれども、事業周知と理解のための説明会等の実施は、事業を円滑に進めていく上で重要であると考えております。工事着手前には地元住民を対象とした説明会及び計画案の縦覧を行う予定でございます。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) この事業におきまして、かなりの期間を要すると推測いたします。費用も膨大にかかると思われます。この事業の利点と工事開始の年度、そして供用開始をわかる範囲で結構ですのでお答えください。 ○議長(伊藤薫) 阿藏上下水道局長。 ◎上下水道局長(阿藏照雄) 利点といたしましては、伊勢崎市にあります佐波水質浄化センターへ流入する計画により管延長の短縮が図られ、工事費の低減と早期の供用開始につながります。工事開始につきましては、平成24年度を予定しております。供用開始につきましては、平成25年5月の予定でございます。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 本市の下水道事業は、地域の特性に応じて効率的な運営と、子どもから高齢者まで快適な生活を確保していただきまして、なお一層の考慮、また努力していただくことを念じまして、局長への質問を終わります。  次に、市長、お願いいたします。  本市における下水道事業は、合併後、まさに目をみはるべき生活・居住環境のより一層の浸透を図るべく、市民満足度調査などでも関心の高い事業であります。種々の下水道整備が供用されている昨今でございますけれども、あすの太田市を見据えて、常に先行投資として余儀なくされている事業でもございます。投資対効果という視点からすれば、ややアンバランスな点も見受けられますが、この事業の諸問題などありましたらお願いします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 太田市の全体地形を見ていただければすぐわかるのですが、集落が飛んでいるというのは非常に特徴的であります。1カ所に集中的に人家があるわけでなくて、田んぼを介在して集落があるという形態でありますので、これが太田市の下水道という場合の悩みでもあります。そのために流域下水道の導入を西と東、真ん中に公共下水道、調整区域内は農集排、さらに飛び地がある場合には戸別浄化槽のシステムと、環境をよくするために、きれいな水を出すために、いろいろな手法を取り入れているわけであります。  そこで、問題点でありますけれども、下水道事業全般は先行投資型であります。ですから、借金が先にどうしても発生する。後から使用料で追いついていくというシステムでありますから、使用料が入らないと借金がふえていくということになるわけでありまして、最大の課題というのは、接続率が一番の課題であります。下水道が行ったら接続していただける、そういう環境づくりが最も必要である。特に農集排事業については、申請事業でぜひやってほしいということで、国庫と市のお金を使って実施しているわけでありまして、ぜひ100%の加入をお願いしたい。今度尾島でいよいよオープンするわけですけれども、ぜひ100%を目指して、岩崎市議にも選挙をやりながら接続方をお願いに回っていただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 丁寧な説明をありがとうございました。将来を見据えまして、住環境、公衆衛生などの改善、また向上、快適な生活を送るために、市長からの抱負、また取り組みについてありますればご所見をお伺いします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 外から見れば、普及率が全体で70%というのは、これだけの大きな都市で低いかもわかりません。高崎や桐生に比べればかなり低い位置におります。これを早急に90%ぐらいまで持っていかなければいけないとは思うのですが、その際に、先ほど申し上げましたように、どうしても借金が先行しますので、接続率を高めていただいて、投資ができる環境づくりというのが必要だと思っております。いずれにしましても、市民生活をする中で下水道環境というのは非常に大事なことでありますので、今後とも拡大を図るべく努力をしていきたいと思っています。現在、富士重工の西矢島の工場の前から岩瀬川に1本入っています。本当を言って、あれは大きな事業でありまして、岩瀬川は人口集中度が非常に高いところで、下浜田も同じようなエリアにあります。南地区、あの近辺全体がもうすぐ行きますので、普及率そのものもかなり拡大してくると期待しております。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 次に、2の項といたしまして、廃棄物のリサイクルについて、産業環境部長にお伺いいたします。  大きなテーマでございます生ごみの減量を訴えまして、昨今ややその効果も見られてきたとのお話があります。なお一層努力していただきたく、さらに充実した広報等をお願いするものでございます。生ごみの仕分け、また分別とリサイクルに向けて、花と肥料のまちづくりとしてお伺いしていきます。より多くの市民の方々に環境に優しい花と肥料、堆肥と化し、土を整えまして、種をまき、芽が出たときの感動を思い出してください。実った野菜と花が咲いたときのときめきと四季折々に咲く花、また緑黄野菜、生ごみから堆肥化して草花、野菜等が無農薬有機栽培として元気に育ち、感動を覚えます。燃やさないでください、生ごみは資源ですというテーマです。発生抑制をリデュース、再利用のことをリユース、再生利用をリサイクル、これを3Rといいますが、資源循環型社会を目指して、このような形でごみ、廃棄物に対する概念が変わり、生ごみ、廃棄物等の減量がそこに見えます。そんな状況を踏まえて、太田市の生ごみの排出の現状とリサイクルの状況についてお聞きいたします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 現代社会におけるごみの問題は、非常に豊かな社会になりまして大きな問題となっております。現在においては、循環型のシステムの構築が非常に大きな社会的な問題となり、課題となっておるところでございます。これらの課題をクリアするために、太田市としても現在努力をしておるところでございますが、これにつきましては、ごみの減量が基本的な問題になります。特に、水分が多く取り扱いが容易でない生ごみの減量は、ごみを出さないこと、次に生ごみの分別排出が基本となると考えております。今後は市民のライフスタイル等を考慮しながら、各地区で普及を行っております生ごみ堆肥化推進団体、太田こやしばの会の皆さん、本日はお忙しい中を傍聴席に多くの皆さんが来てございますけれども、大変ありがとうございます。皆さんを中心として、生ごみの減量、堆肥化の啓発を推進してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) このテーマですけれども、群馬県でも2015年を目標として、ごみ1人1日1,000グラム、1キロ以下にと一般廃棄物の減量化を目標として設定されております。3Rの推進、廃棄物の適正処理の推進とバイオマスの利活用、またリサイクル関連産業の振興と計画案を示しております。生ごみは宝だという交流会があります。農林水産省、環境省の講演もしかりでございます。本市でのごみ処理経費が24億円にもなり、経費削減に少しでも貢献できる方法、食は命でございます。生ごみは人間の食べ物の残渣であり、その成分は良質の各種たんぱく質等、またミネラル成分が多く含まれておるわけでございます。それを土に還元することによって、野菜等に含まれる栄養素も、昨今の化学肥料主体の野菜と違って、すぐれた微生物が人間の体を潤し、病気への抗体、また免疫力もふやします。このことについてのお考えをお尋ねいたします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) ただいまの岩崎議員の質問ですけれども、生ごみを発酵させまして土に返すことできちんと微生物が働きまして、それによって栽培された元気な野菜が人体に及ぼす効果は大きいと思われます。例えば、長崎県にはNPO法人大地といのちの会というのがあります。この法人は、生ごみリサイクル元気野菜と元気人間づくりをテーマに、生ごみ堆肥による幼児期の食育プログラムの実践と普及に努めています。地元の保育園、幼稚園では、この法人の指導を受けまして、家庭から持ち寄った生ごみ、また給食残渣を畑にすき込みまして、市販の何倍もの栄養価を持つ野菜ができておりまして、これを食べて元気人間が続出しているとのことでございます。今後、各関係機関と協議をいたしまして、生ごみ堆肥の効能を啓発していくつもりでおりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 一物全体、ごみの減量に特に訴えたいことですけれども、完全食の意味で、野菜の皮をむいたり、動物の肉や骨を部分的に食用にするのではなく、できるだけ丸ごと食べていただきたい。健康増進にもつながるとの考え方の中で、野菜の皮や葉の部分、魚の骨は特に栄養豊富でもあります。食べ物残渣の利用に堆肥化があります。エフェクティブマイクロオーガニズム、有用微生物という略でございまして、EMといいますけれども、私が今現在、個人的に交流している自治体もございます。今、ケヤキの葉がたくさん落ちています。この落ち葉と米ぬか、段ボール箱、コンポスターやバケツがあれば簡単に堆肥ができるわけです。料理の際の野菜くずや茶殻などを入れて、ぬかを一握り入れていただきまして、2日に1回ぐらい全体を大きくかきまぜるだけで、地産地消という形でも農家と契約して堆肥づくりをしている。これは早稲田大学の国際会議場で個人的に知り合ったグループですけれども、静岡県島田市川根町のグループの場合であります。台所と農業をつなぐ生ごみ堆肥レインボープラン、リサイクルセンターへ例えば生ごみをバケツで持参すれば、花の鉢植えをプレゼントするという自治体もございます。結果的に焼却費用の削減と人の雇用にもつながります。官と民が一体となって、我々がアクションを起こしまして取り組んでみてはいかがと考えますが、お伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 官民の取り組みについてでございますが、生ごみの自家処理、堆肥化の推進を進めるために、市の取り組みといたしましては、コンポスターや生ごみ処理容器及び電気式生ごみ処理機の購入に対して、現在助成金を出しております。また、生ごみ堆肥化推進団体、本日お見えでございますが、太田こやしばの会では、今年度1%まちづくり事業の認定を受けまして、活発な活動をしていただいております。生ごみ講習会等では、障がい者施設の子どもたちがつくったEMぼかしを利用しております。今後も、このような市民団体の皆さんと一緒に活動をさせていただくとともに、生ごみ処理容器の普及啓発及び生ごみ堆肥化を進めてまいりたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) バイオテックジャケットやバイオテックパンツとか、エコテックス規格100といいまして、土に埋めると天然繊維が土に戻る。ボタンもたんぱく質を原料にするなど、土の中に有害物質を残さない素材で販売されているとのことでもあります。繊維の堆肥化もまた大きなエコロジーであります。こうした中で、生ごみは水分の含有率が非常に高く、したがって、助燃剤として重油を使っているわけでございます。そのため昔の清掃係の方は、スイカが余りにも豊作であったり、梅雨が長引いたりしますと、特に生ごみに水分が多分に含まれるということで、非常に顔色をなくした清掃係の人がおったということが言われております。その後、技術や設備が非常に進んでまいりました。水分をめぐる問題は重要であります。今日においても、なお続いている。また、反対にごみが非常に乾いているようなときには、焼却炉が余りにも高温になり過ぎて、焼却炉の磨耗がふえるわけでございます。それを防ぐために、焼却炉内に水をかける場合もあります。生ごみは、ごみとして悪者に見られがちでございます。資源として見れば、まるで評価が変わってきます。遠くは江戸の時代から、生ごみは既に肥料用ごみとして回収され、農家によって有効利用されていた。一方、伝統的な生ごみ再利用の方法としては、家畜やペットの飼料、えさ、バイオマスとしての利活用があり、最近では魚の養殖のえさとして注目されております。このように、生ごみはリサイクルを徹底すれば宝になる。生ごみは資源、生ごみは宝だとの観点から、この宝という位置づけ、またその利活用をも含めましてご所見をお伺いします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 生ごみの利活用につきましては、私どもも過日の産業環境フェスティバルにおきまして、生ごみ堆肥化推進団体が生ごみ堆肥で育てた野菜の苗と市民が持参していただきました生ごみと交換という形で、野菜苗を配布いたしまして大変喜ばれたところでございます。また、埼玉県戸田市では、持参した生ごみと花の苗1ケース24鉢を交換という制度を設けまして、生ごみ堆肥化の推進が図られ、また障がい者雇用もふえまして、犯罪率の低下等も実績としてあらわれているようでございます。当市といたしましても、先進地事例を調査いたしまして、生ごみ持参者にはエコポイント制を実施するなどの方策を研究いたしまして、さらなる生ごみの利活用を推進してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 最近ちょっと気がつくことがあるのですけれども、以前に比べてごみステーションが非常にきれいになっています。これはそれなりのご苦労があると思いますが、本市にそのごみのステーションは何カ所ぐらいあるのか。そして、その管理について。また、南一番街の通りも以前は非常にごみが散乱していた記憶があります。最近はまことにきれいになって、モデル都市みたいな通りの感じがいたします。何か特別なこと、また、そのコーディネート等をしているわけではありませんか。その点について伺います。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 私どもとしては、特別なことをしているわけではないのですけれども、市内の4,900カ所のごみステーションの管理につきましては、地元の区長さんを初め環境保健委員さんにお願いをしております。地域の皆さんがごみステーションを気持ちよく使っていただけるのも、朝早くから、寒い日、暑い日などに関係なくステーションの管理、清掃をしていただいている地元役員さんのご努力のおかげと感謝を申し上げる次第でございます。  また、南一番街のごみ回収についてですが、太田市一般廃棄物責任者処理組合が行っております。また、南一番街の環境美化の啓発のため、南一番街クリーンアップ事業というのも行っております。これにつきましては、南一番街関係者と地区の皆さんの協力をいただきながら、もう10年以上清掃活動をさせていただいております。こういう頼りになる関係の皆さんがいますので、こういう皆さんと協力をしながら関係施設の美化に努めたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 昨今いろいろな方面でボランティア活動をされている方が非常に多く見受けられます。本当にすばらしいことだと私も思います。  方向を変えまして、新田緑のリサイクルセンターという部署があります。この新田緑のリサイクルセンターにおける剪定枝の資源化について施設の概要と、処理の現状におきまして、生物由来の廃棄物、またリサイクル施設では太田市で所有する唯一の施設でもあります。新田緑のリサイクルセンターの施設概要と処理の現状についてお聞きいたします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 新田緑のリサイクルセンターの施設の概要と処理の現状につきましてですが、この施設につきましては、平成16年10月に合併前の新田町で庭木等の剪定枝を資源化するために設置した施設でございます。受け入れた剪定枝をチップと粉砕品に加工して頒布をしております。施設の供用開始時は旧新田町内で排出される剪定枝のみであったのですけれども、処理量もまあまあという段階だったのですが、合併後につきましては市内全域から剪定枝が受け入れられておりまして、年々処理量がふえております。平成21年度では年間最大量に迫る状況でございます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 次は施設の課題について、今の答弁で年間の処理量の上限に迫る剪定枝が持ち込まれ、製品のチップや堆肥原料である粉砕品の利用率も高いことから、今後もこの施設の利活用を推進する必要があると考えます。今後の利活用推進に当たり何か課題はありますか、お尋ねいたします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 現在、非常に多くの剪定枝が持ち込まれております。これにつきまして、設備機器の過重負担、敷地面積等の不足から、何らかの制限を加えなければならないと考えております。現在、家庭からの搬入については無料としておりますけれども、今後につきましては、設備機器の補修等も必要でありますので、処理経費の一部負担を求めることを検討しております。また、市内に3カ所あります民間剪定枝処理施設の利用も促進してまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 新田緑のリサイクルセンターは、まことにもって現代社会にマッチしたリサイクル率100%の施設でもございます。無料から有料へと考えた中で、方策等を講じていただきまして、市民の皆様とも精査していただきまして、当然ながら民間では有料であると認識しております。そのプロセスを考慮しまして、慎重なまでの検討と、さらに条例がしかるべきと考えますが、お尋ねいたします。 ○議長(伊藤薫) 横澤産業環境部長。 ◎産業環境部長(横澤義隆) 剪定枝の有料化でございますが、市民の方で清掃センターのほうにも剪定枝を搬入されておる方がございます。これにつきましては、一般の可燃ごみと同じように、10キログラム当たり130円の処理料をいただいております。有料であっても搬入される理由としましては、新田緑のリサイクルセンターがちょっと遠いということもありまして、また受け入れできない木の種類などもありますので、この辺で清掃センターのほうへ持ってくるお客さんもいると考えております。また、処理料の公平性や、新田緑のリサイクルセンターの処理能力を考えまして、将来的には私どもも有料と考えております。有料とする場合には、もちろん条例を改正する必要がありますので、そのときには皆さんにご協力をいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) 市長にお伺いいたします。  今、日本では推定年間2,000万トンの生ごみが排出されております。家庭ごみが1兆8,170億円ものごみ処理事業経費ということでございます。本市におきましては、概算でありますが、家庭ごみに限って24億円等の処理経費でございます。生ごみ、食品残渣は燃やさず、土づくりの堆肥や有機肥料、家畜や魚の飼料など資源として利活用、循環型ライフスタイルを共有し、また普及に努め、自治体は人づくりから、野菜は土づくりからと申します。生ごみから有機農産物、堆肥化推進、資源化と、花、野菜と生ごみを交換できるフラワーセンターなどを開設し、障がい者やシルバー人材等の雇用にもつながるわけでございます。この点について市長のお考えを伺います。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) そのとおりで、一生懸命やっていきますと言えば、それで私の答えは終わってしまうのだと思うのですけれども、実は堆肥化のためのいろいろなことを考えまして、1つは、これは実行不可能だと言われましたからだめなのですけれども、子どもたちが家庭から学校へ持ってきたらどうかと。ビニール袋に入れて、ちょっと水を振ったやつを持ってきて、集めて堆肥化していく。これも教育上、生徒あるいはお母さんが、ごみを通じて、中へ変なものが入っているよとか、そのようなコミュニケーションが親子でとれると同時に、今のご提案のごとく堆肥化に向けて一歩前進するかなということも思ったのですが、学校ではだめだということのようで、難しい、先生も大変だということであります。それならボランティアグループが学校にたむろして、ごみ集めをするとか、何か工夫がありそうなものですけれども、学校はなかなか難しいだろうと。そういう提案等々もしておるわけでありますが、なかなか難しい。そこで、地域で公園か何かに集めたらどうだろうか。これも始めてみなければわかりませんが、頭の中で考えているのでは一歩も進みませんけれども、公園等々でそういったやり方もあるのではないか。  また、バイオマスの機械等も、私は、積極的にやっていただいているので、すごくありがたいので名前を言ってしまいますけれども、フジタコーポレーションです。そこに行って処理機といいますか、堆肥化するための機械を見せてもらいました。小型で非常にいいのがあります。実は私は障がい者雇用でお願いに行ったのですが、快く高等養護学校の子どもたちを受け入れてもいいですよという答えをいただきました。そういう形で、今お話がありますように、ごみのリサイクルとリユースをしながら、そこに雇用を必要としている人たちをかませるというシステムは非常に有効だと思っていますので、私のアイデアは非常に乏しいですけれども、ぜひ議員の考え方も、現実に動き出せるような方法を考えていただいて提案をいただければ大変ありがたい。  いずれにしても、今のごみ処理場は耐久年数が大体7年ということで、毎年7年と言っているような気がして、本当はもう5年ぐらいになっているのかわかりませんけれども、7年と言われておりまして、そこの段階で今のそろばん勘定ですと約200億円、その中で約半分は国の補助金が来るようでありますけれども、できるだけサイズをコンパクトにしても可能なような処理場にするためには、今言ったように、ごみの分別と生ごみの抜き出し、利活用、こういったものが必要になる。そうすれば、200億円かかるものが160億円で済むかもわからない。2分の1ですから80億円になる、こういうところにもつながってきますので、今いろいろ議論されていましたテーマは、総体的にも非常に大事なテーマであると思っています。観念論は私もわかっていますので、具体的な議論もぜひお願いしたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 岩崎喜久雄議員。 ◆4番(岩崎喜久雄) いい話を聞きまして、安心しました。昨今、皆さんもよく目にすると思います。数十年、中には数百年まではどうかなと思いますが、八王子山系、また金山を見ても、松枯れや、ブナや杉の木が非常に枯れているのが目につくと思います。ことしは非常に暑い夏でございました。きのう同僚議員から学校等のグリーンカーテン、またミストという話もありました。生ごみの堆肥をゴーヤ等のグリーンカーテンの土に使ってもらうような方式も、きのう、きょうに続いて接点があったのでございますけれども、そのほか太田市長の提案で行われておると思いますが、緑の太田市という形で市民の募金を推奨したいと思いますが、この点についてお答えをお願いします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 募金は極めて組織的に行われる場合が多くて、これは実は批判の対象でもあるのです。区長さんが区費から出してみたり、そういったことは自発的な募金ではないと私は思っていますし、緑の募金についても、これを市ぐるみでやるというと、どうしてもそのように流れてしまう。非常に難しい環境にありますが、大事なことであることは事実であります。余裕のある方に募金をしていただくシステムとか、あるいは緑の羽根などがそれで、現実にやっていますけれども、ぜひ推進して、環境のテーマにその募金が生かせるという形をつくれればいいかなと。担当とも相談して進めてまいりたいと思います。ただ、募金というのは、無理して強引にするべきものではないというのは基本的にあります。      ◎ 休     憩                                       午後0時14分休憩 ○議長(伊藤薫) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                       午後1時15分再開 ○議長(伊藤薫) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、12番五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 公明クラブの五十嵐文子です。通告に従いまして、一問一答方式で質問いたします。  第1番目、児童虐待防止について、福祉こども部長にお願いいたします。  大阪市の1歳と3歳の幼い兄弟が母親の育児放棄によって死亡したり、横浜市の女の子が木箱の中で窒息死するなど、目を覆いたくなるような児童虐待事件が続いております。これらの痛ましい事件が二度と起きないように、また死に至る前に保護できるようにしなくてはなりません。まず、本市における児童虐待相談件数の推移についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) 本市こども課で受けた相談件数でございますけれども、過去3カ年間にわたりまして申し上げますと、平成19年度が67件、平成20年度102件、平成21年度が95件と増加傾向にございます。ちなみに全国の児童虐待相談件数ですけれども、平成19年度が4万639件、平成20年度が4万2,664件、平成21年度は4万4,210件ということで、伸び率は大幅でございます。群馬県全体では、平成19年度が616件、平成20年度が557件、平成21年度が559件という数字でございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 太田市はちょっと減っているように思うのですが、全国的には増加傾向ということがわかりました。さらに詳しく、平成21年度の本市における児童虐待相談の内訳についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) 内訳でございますけれども、最初に虐待の通告経路についてお答え申し上げますと、最も多かったのが家族や親戚からの通告で、これが48件でございます。次に、隣人や知人からの通告が20件、学校や幼稚園からの通告が8件、他の市町村からの転入による申し送りの通告が同じく8件でございました。次に、虐待の種別ですけれども、心理的な虐待が44件と最も多くて、次に保護者として子の監護を怠る、いわゆるネグレクトが31件、そして身体的な虐待が20件となってございます。それから、主な虐待者ですけれども、実母が47件、実父が39件、実父以外の父、いわゆる継父が7件でありまして、実父母による虐待が大半を占めているという状況にございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) しつけと虐待は違います。そこで、本市における児童虐待の防止策についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) 防止対策といたしましては、平成19年度から要保護児童対策地域協議会を設置いたしまして、関係機関と連携をいたしまして虐待防止に取り組むとともに、こども課の中に家庭児童相談室を設置いたしまして、相談体制の強化を図っているところでございます。児童虐待の通報があった場合ですけれども、通報から24時間以内の情報収集と家庭訪問等による調査を行うという対応をとっておりますけれども、その際、緊急を要すると判断すれば、児童相談所と迅速に連携をして一時保護などを行いまして、親子を分離させる、あるいは警察の介入を求めるなど、子どもの安全を第一とした対応を今後ともとってまいりたいと考えてございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 体制が非常に整ってきたということで理解させていただきます。  さて、11月は児童虐待防止推進月間ということで、児童虐待のドキュメンタリー「葦牙」が群馬会館ホールで上映されました。この作品は、岩手県盛岡市の児童養護施設、7割が被虐待児という、みちのくみどり学園で、職員たちの温かな眼差しを受けながら傷ついた心を再生していく子どもたちの現状を描き出したものでした。私の感想は、親から受けた心の深い傷はなかなかいえないのだということを、この映画を通して痛感いたしました。ここで本市において虐待を受けた子どもたちへのケアについてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) 虐待から子どもを守る手段の1つとして、児童相談所による一時保護、あるいは施設の入所措置などが行われますけれども、それと同時に、家族再統合のための支援プログラムに沿って、保護者との面接、関係機関による援助または支援を行いながら、虐待を受けた子どもに対して心理療法やカウンセリング等を実施している状況でございます。また、子どもが家庭復帰後は在宅支援という形で、児童相談所あるいは本市の家庭児童相談室、学校、幼稚園、保育園、あるいは民生児童委員さん等々の見守りによる支援を継続してまいりたいと考えてございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 健康医療部長、お願いいたします。  4カ月から3歳児までの健診は、赤ちゃんの健康はもちろん、子育ての不安を抱えた親御さんとかかわれる大切な機会となっております。本市の健診受診率の状況、また未受診対策はどのように行われているか、お伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) 乳幼児の健診受診率と未受診対策についてお答えいたします。  平成21年度の本市の乳幼児健診の受診率は、4カ月児が97%、10カ月児、1歳6カ月児が92%、3歳児が89%でありました。健診を受けていないお子さんの対策につきましては、地区担当保健師が電話や訪問で受診勧奨を行うほか、幼稚園、保育園とも連絡をとり合っております。健診を受けていない主な理由といたしましては、保護者が仕事を休めないことや、幼稚園、保育園で類似の健診を受けているので必要ないなどです。健診を受けていないお子さんに虐待を受けている可能性が高いということにつきましては、本市では現在のところ把握できておりません。しかし、虐待の要因となる育児不安、健康不安、また経済的不安などは、本来の保健指導の中心的な問題でもありますので、その解消のための個別相談、家庭訪問等を関係機関と連携をとりながら実施してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。
    ◆12番(五十嵐文子) 次に、市長にお願いいたします。  連日、新聞報道によりまして、小さな命が失われたり、また虐待の状況が報道されております。本市においては、先ほどいじめの問題がございましたが、清水市長がいじめの問題についても、だれよりも強く考えてくださっておりました。特に虐待については、幼い命を失ってしまう。また、心に深く傷を負ってしまうということで、ぜひ太田市は、まず虐待死はゼロという考えになってもらいたいと思っております。そういった意味で、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 実を言いますと、私はよくわからない。どうやれば防止できるのかというのは非常に難しいと思うのですけれども、先ほどあったように、原因がお母さんにあったり、あるいはお父さんにあったり、そのほかの人にあったり、いろいろな要因が絡んでいるわけで、その人たちに対するアクションがどこまでできるかというのはテーマだと思うのですが、行政として対応するとすれば、やはりマンパワーの充実をやっていかなければいけない。もう1つは、県の児相等もありますけれども、県の役割と我々市の役割というものを、連携という言い方は、言葉としてはいいのですけれども、現実に起こるであろうというものを防止するために、連携というのが果たして有効であるかどうか。かたく考えると多分できないと思うのです。ですから、役割とは何ぞやということを県と市で協議する必要があるのではないかと思います。必要なのはマンパワー。県にもマンパワーを要求し、我々もマンパワーを充実させるということだと思います。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 第2番目、盲学校通学の支援について、教育部長にお伺いいたします。  先月、上毛新聞にも掲載されましたが、全盲の娘を持つママが、障がいへの理解を深めてもらうためのメッセージを込めた曲をつくり、CDにしました。今、その歌が口コミやインターネットを通じて、曲への関心と感動が広がり始めています。そのCDには手紙が添えられており、本日の質問に至る大切なことが書いてありますので読ませていただきます。  今回このCDを手にとっていただきまして、ありがとうございます。初めまして。私は3人の子どものママです。末っ子が全盲で、太田市から前橋の県立盲学校へ毎日通っています。群馬県には前橋以外に盲聾学校や支援センターが全くないため、なじみもないでしょうし、知らない人もいるかもしれません。群馬県じゅうの視覚障がいや聴覚障がいを持つ大人や子どもたちが家族の理解を得て学校に通うことを余儀なくされています。送迎に関しては、余りにも自宅が遠い場合、引き受けてくれるボランティアもなく、家族の負担は心身・経済的に大変大きなものになっています。学校に通えない人や、母子や父子家庭だと仕事もできなくなりますし、病人や老人を抱えている家庭は、子どもが小さなうちから寄宿舎に預けるほかなくなったり、さまざまな問題があります。認知度の低さから、うちの末っ子は目が見えないというだけで差別や偏見を何度も受けてきました。そうした中で、いじめ、偏見、差別をなくしたい。この空の下では健常、障がいに関係なく、子どもも大人も困っている人にそっと手を差し伸べてあげることのできる社会をつくっていただきたいという願いを込めた歌です。ピアノは同じく盲の子どもを持つママが伴奏をつくってくれました。その他もすべて賛同、協力してくれた方々のボランティアでつくられました。聞いて歌って感じていただけたら幸いです。そして、送迎困難な家庭がある現実に少しでも目を向けていただけたらと思っています。多くの人がこの歌を口ずさんでくれる日が来ることを、たくさんの応援してくれる方々を待っています。このCDのキャッチコピーは、すべての人に愛を届けです。どうかすべての人にこの歌が届きますようにというものが添えられておりました。  では、お伺いいたします。本市からの盲学校への通学者の学年と人数についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 私も今議員が言いました保護者に会いまして、お話をさせてもらいました。毎日前橋まで2往復ということで、そのほか2人のお子さんを育てている。また、いろいろな社会活動もしているということで、逆に私のほうがパワーをいただいたような気がします。  それでは、1点目の本市からの通学者の学年、人数についてご答弁申し上げます。  群馬県立盲学校へ通学している市内在住の児童につきましては、小学部1年生3名、4年生1名、6年生1名で、合計5名でございます。なお、中等部への通学者はおりません。学校区としましては、宝泉小学校、韮川西小学校、世良田小学校、藪塚本町小学校、藪塚本町南小学校地区に各1人ずつ居住をしております。寄宿舎の利用状況でございますが、1年生1名、4年生1名、6年生1名で、合計3名が利用しております。寄宿舎では寮生活を送るのではなく、1年生、4年生については月に1度、6年生については週に1度宿泊しており、それ以外は保護者の方が迎えに来るまで学童保育的な利用をしていると把握しております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 今、部長もおっしゃってくださいましたが、往復70キロぐらいを1日2往復して送迎しているのが現状でございます。通学への援助はどのようになっているのか、お伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 通学への援助の状況でございますが、盲学校を初め県立の特別支援学校への通学者への援助につきましては、国の事業である特別支援教育就学奨励制度によりまして、その世帯の所得に応じて、学校給食費、学用品費、修学旅行費、通学費などが群馬県より援助されております。また、太田市においても特別支援学校児童生徒就学援助金として、盲学校だけではなく、聾学校、あさひ養護学校、渡良瀬養護学校など市外の特別支援学校へ通学する児童生徒に対し、月額2,000円、年で最大で2万4,000円になりますが、これを援助する制度がございます。1年間の在籍期間を調査し、3月に支給しているのが現状でございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) さまざまな援助があるということです。ただ、交通費につきましては、月8万円ぐらいかかっているというのが現状で、自腹という言葉はおかしいのですけれども、3万円ないし5万円以上を毎月負担しているというのが現状でございます。ありがとうございました。  また、今5名の子供たちが盲学校に行っているということが先ほどありました。その他に中等部が3名(後刻発言の訂正あり)というふうにも伺っています。先日お話しする中で、遠くの学校に行っているということで、地元小学校との交流ができたらなというお声をいただきました。そういった部分で、地元小学校との交流はできているのでしょうか。それについてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) 地元小学校との交流についてでございますが、盲学校等の県立特別支援学校に通っている児童生徒については、保護者の要望を踏まえて、居住地の学校との交流を推進しております。具体的には、藪塚地区在住の盲学校の6年生と藪塚本町小学校の6年生との交流が昨年度3回、今年度は2回行われております。今後とも、各小学校に対し、盲学校等の県立特別支援学校に通っている児童生徒が同じ学区に居住していることを認識していただき、仲間意識を持ちながら、このような交流を推進していただきたいと考えております。なお、参考でございますが、太田市立太田養護学校では、居住地交流という形で、児童生徒の住んでいる学区の学校と該当児童生徒との交流を行っているのが現状でございます。また、児童生徒同士が交流の意義とねらいを十分に達成できるように連携をとり合い、お互いに協力していけるように応援していきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 次に、教育長、お願いいたします。  先月、3年に1度行われる盲学校の六星祭というのに初めて行かせていただきました。踊りとか、また楽器、絵画など、いろいろな発表を見てまいりました。もちろん、先ほどのママの歌も生で聞いてきました。今まで彼女の歌を聞くのは2回ですが、不思議に聞いている方が皆泣いて感動しております。教育長は音楽の持つ不思議な力を十分ご存じだと思います。1つのことを挙げたいと思いますが、今や卒業式の定番ソングとなった「旅立ちの日に」は、埼玉県秩父市の影森中学校の校長と音楽教諭が、荒れていた学校を、歌を通して明るくした大成としてできた歌でした。そろそろ太田市の定番ソングを考えてもいいのではないかと思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) 今、五十嵐議員のお話の中にありますように、お母さんの立場で本当にすばらしい歌をつくってくださったなと思ったわけでございます。なぜかといいますと、五十嵐議員からご紹介いただきましたので、歌を聞かせていただきました。もちろん、ちょっとピアノ等で演奏してみました。高いところが若干ありますけれども、大変感動いたしました。いろいろな形で今後太田市内にもこういう輪が広がっていけばいいな、こんな感じを持ったわけでございます。  今の定番ソングへの考えということでございますけれども、太田市内の卒業式等に出席してみますと、各学校の先生方が児童生徒と相談しながら、晴れの舞台を飾るのにふさわしい曲をということで、それぞれの学校単位で選曲しているのが普通でございます。もちろん、太田市民の方がつくられたよい曲があれば学校に紹介し、実際に聞いていただき、学校行事等に採用するかどうかを検討してもらうとありがたいと考えております。ただし、あくまでも学校の主体性を尊重したいと考えております。選定は各学校にお任せしたいと思っております。その中で、結果的にその曲のよさが多くの人に広がりまして、太田市の定番ソングにしたいという声が盛り上がってくれば、それにまさることはないかなと。自然に親しまれるのが一番無理のないような考え方でございます。ぜひ、障がい者も健常者もともに手を取り合って生きていけるような社会をつくっていきたいと思っております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 音楽の話が出ましたので、音楽療法というのが長く出てきております。音楽によって人がいやされたり、また生きる希望を持ったりということで、教育長はご存じかと思いますけれども、太田市はいろいろな部分で音楽があふれて、太田市長がすばらしい市にしてくれました。そういう中で、教育の中でもしっかりそのねらいというか、底辺に人を元気にさせるという意味を込めて、そういう仕掛けもあってもいいのではないかと思いますが、教育長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) 今のお考えですけれども、本当に音楽というのは感性といいますか、人の心をあらわすいい表現を持った部分があろうかなと思います。昔から情操教育という部分がございます。いろいろな形で悲しいときには悲しさを紛らわせてくれたり、うれしいときにはそれを倍増してくれる部分がございます。そういうところを小さいうちからきちんと子どもたちに持ってもらう。また、大人の方にもしっかりと自覚を持ったときから考えてもらうと大変ありがたいと思っています。私は、感性といいますか、喜怒哀楽がしっかりあらわせる子どもたち、また大人がたくさんいればいいなと思っております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 市長にお願いいたします。  今、音楽の話に行ってしまいましたけれども、1つの課題があって、ただつらいのだという言葉で言うよりも、歌を通して言うと、こんなに人の心に響くのかなということを今回体験させていただきました。その中で市長にお伺いしたいのは、今盲学校に通っている人数は、低学年が5人。そして、聾学校を調べてみましたら、小学校2年生が二人通っているのが現状でございます。ということは、小学生約7名が毎日通っております。中等部を合わせると10名(後刻発言の訂正あり)というのが現状になっております。そういう中で、県も考えなくてはいけないのですけれども、市長として、この10名のメンバーに支援というか、考えがありましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 盲聾学校は県でありまして、市がどこまで介入すべきかということはまた検討しなければいけないと思いますけれども、県のほうにぜひ要望してもらって、県下1カ所に集めるわけですから、その交通等々の責任も県のほうで対応していただければいいのではないか。事例ですけれども、渡良瀬養護学校に通っていた子どもたちが太田の養護学校に入れるようにしました。これはなぜかというと、やはり交通の便の問題がありまして、重度の障がい者も受け入れるようにしました。本来ならば、これは群馬県がそれらの経費を別枠で持つべきなのですけれども、養護学校そのものはもちろん県の役割なのですけれども、太田市が負担をしてしまっているのが現状であります。前橋にあって、群馬県が1カ所に集中型でやっている学校でありますので、そこまでしゃしゃり出るのは県に対して大変ご迷惑な話で、自分たちの地域にある市立の学校を私たちは守っていきたいと思っております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) しゃしゃり出るというのはまた違うかと思うのですけれども。先ほど部長の答弁で、交通費の部分で太田市から月2,000円の補助を出している。その実績によって3月に1年分ということで、2万4,000円をお支払いしていますというお話がございました。実際は非常に大変な思いをしているというのが現状で、10名ですけれども、太田市の子どもでありますし、そこにもうちょっと手厚くして、援助の手はぜひ差し伸べていただけたらというのが私の切なる思いです。また、今、太田市の不便なところに住んでいる子たちはスクールバスが出たりとか、高齢者、障がい者の方たちですけれども、75歳以上の方はおうかがい市バスが出たりとかというふうに手厚くなっております。そういった中で、この子たちも援助の手ができないのかということを考えていただきたいと思います。また、それが余りできないということでしたら、月2,000円という交通費に対しての補助金を引き上げることはできないのかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 実は市内完結でやっておりまして、おうかがい市バスの事例を出しましたけれども、足のないお年寄りを群大病院に通わせるとかはなかなか無理な話であります。市内完結を中核にしている。あとは自己責任というのがあります。今の2,000円ですけれども、他市はかなり高額であるかどうかわかりませんが、他市の事例も見て検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 太田は独自にいろいろなことをしているところでもありますし、まず他市を見ていただくことも必要かと思いますが、それプラス今通っている太田住民の親御さんたちの実情をよく見ていただいて、今後のことを考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。最後にそのご所見をお願いして終わりにします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今お話ししましたようなことでありますので、私どもも、これは県立でありますから、県が分校を太田へ持ってくるとか、そういう形にしていただければ本当は一番ありがたいわけであります。県では遠距離まで通学しなくてもいいような環境づくりというのも大事ではないでしょうか。ですから、ぜひそんな形になってもらえることがいいと思います。  それと補助金ですけれども、人よりも多く出すというのは気分的にはいいかもわかりませんけれども、今がどのくらいの位置にいるのか私は調べていないので、教育委員会とも相談してレベルを確認させていただきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 第3番目、高齢者の安心安全について、福祉こども部長、お願いいたします。  今や孤独死は、高齢化社会が進む日本の中で大きな問題の1つになっています。ひとり暮らしの高齢者が自室内で死亡し、死後しばらくたって発見される社会、生き方は余りにも寂しいと思います。本市においては、改めて孤独死ゼロを目指し取り組んでいただきたいと思います。まず、太田市の高齢者人口及びひとり暮らしの高齢者数についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) 65歳以上の高齢者数としてお答えいたします。  本年4月1日現在で4万2,993人でありまして、このうちひとり暮らし高齢者数は4,160人でございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) では、次に、ひとり暮らし高齢者に対して実施している支援についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) 主として、社会福祉協議会に委託しておる事業ですけれども、ふれあい相談員による毎月の戸別訪問による安否確認を実施しております。さらには、ひきこもりがちなひとり暮らし高齢者の孤立の解消、あるいは健康の保持のために、バスツアーや各種の講座を適宜開くなどしてサポートに努めているという状況でございます。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 次に、健康医療部長、お願いいたします。  ひとり暮らし高齢者の安全安心の一助として、市単で緊急通報システムがありますが、設置台数や稼働状況についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) 私どもで取り扱っております緊急通報システムについてでございますが、現在、在宅介護支援センター14カ所におきまして、介護の必要な高齢者の方の訪問調査を行っております。その中で、ひとり暮らし高齢者や老老世帯など支援が必要な場合には、緊急通報装置の設置に結びつけてまいりました。本年9月末現在の設置台数は1,216台となっております。また、平成21年度の消防署への通報件数は1,537件、うち救急出動件数は74件、消防車出動件数は7件でございました。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 次に、緊急通報装置の年間使用料や新規取りつけ費についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) 緊急通報装置の費用ですが、平成21年度の関係機器使用料といたしましては約1,200万円でございます。そのほか緊急通報装置端末機の新規取りつけ費といたしましては、1台当たり約1万3,000円、130台を追加取りつけしておりまして、約170万円でございます。なお、利用者は、設置までの費用は無料ですが、その後の電池交換、修理等は全額自己負担でお願いしております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 独居の安否をメールで確認できる定期便メール安心が最近話題になっていますが、導入についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) ただいま議員からお話がありました定期便メール安心のことでございますが、現在の緊急通報装置は、利用者が自発的にボタンを押して通報しなければなりませんが、定期便メール安心では、一定の時間において自動的にセンサーが探知して、家族へメールを配信します。受信した家族は、状況により介護施設や警備会社に依頼をして訪問、確認していただくことができると聞いております。新しいシステムがいろいろと開発されていますが、現在の緊急通報装置の活用をしながら、また今後、経費の面や人的なかかわりの面など、さまざまな角度から研究してまいりたいと考えております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) この定期便メールですが、介護保険の対象となるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 馬場健康医療部長。 ◎健康医療部長(馬場克己) 保険対象となるかというお尋ねですが、徘回感知器という対象として該当すると聞いております。しかしながら、現在、当地での事業者としての登録がございませんので、太田市ではまだご利用者がいないのではないか、ごく少ないという状況だと思います。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 次に、消防長にお願いいたします。  平成20年、平成21年における65歳以上高齢者の搬送人数と割合、搬送状況の特徴と傾向についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 松本消防長。 ◎消防長(松本繁) 平成20年、平成21年における65歳以上高齢者の搬送人員と割合及び搬送状況の特徴と傾向でございますが、平成20年は全搬送人員7,775人のうち、41.4%に当たる3,222人を搬送し、平成21年では、全搬送人員7,501人のうち、42.4%に当たる3,179人を搬送しております。さらに、搬送状況の特徴と傾向でございますが、日常生活においては、歩行中の転倒や、ベッドからの転落等による骨折及び内因性疾患が要因と思われる体調不良から搬送する率が高く、搬送した方の約63%が入院となっているのが特徴でありまして、これらに加え、ことしの夏は、熱中症により搬送された方のうち、高齢者の割合は約45%となっていることからも、日常生活の要因だけとは限らず、高齢者の救急搬送割合が増加してきていることが傾向となっております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 次に、市長にお願いいたします。  先ほど部長からも答弁がありました定期便メール安心の導入についてお伺いいたします。これは費用について、通常ならば機器代金5万3,550円と工事費1万550円を合わせて6万4,050円かかりますが、本市の緊急通報装置を持っている人は何と1万550円の工事費のみで設置することができます。また、月額1,995円のシステム利用代金がかかりますが、介護保険が適用できるかと思いますので、安く済むようになると思われます。また、先ほど部長から説明がありましたとおり、通常ならば1日数回は利用するトイレ周辺に人感知センサーを設置して、一定時間内の安否情報を電子メールで元気ですと知らせます。しかし、一定時間を過ぎても反応がない場合は、契約した家族に連絡が入ります。本来なら家族が直接安否確認に向かう必要があります。しかし、ことしの8月の上毛新聞に掲載されていましたが、社会福祉法人の同仁会が24時間安否確認サービスを始め、そこに依頼をすれば高齢者の対応になれた職員が無料で駆けつけるため、家族が遠隔地で暮らしている場合や、同居でも不在のときなどに安心して頼める利点があります。高齢者の安否確認の事業として、定期便メール安心の導入について市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 大変申し上げにくいのですが、基本的なことですが、定期便メール安心というのは製品の名前ですか。(「名前です」の声あり)大変申しわけないですけれども、ちょっと答弁しかねます。なぜかといいますと、例えばドコモとNECとauがあって、auにこういうのがあるからauを使いませんかというのと非常に似ているテーマであると。安心をさせるために、ほかの方法があるかどうかというなら答弁できますけれども、固有名詞の営業もどきのものについて答弁はしにくいということであります。  それと、先ほどの県立特別支援学校就学援助金ですけれども、前橋と高崎はゼロ円、他市が2,000円であります。ですから、同額でぜひこれからもやっていきたいと思っております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 私も、本当はこれは幾つかの例を挙げて提供しようと思っていたのですが、身近にあったものを使わせていただいたために、市長の答弁がしづらかったとしたらおわび申し上げます。ただ、固有名詞をなくしたとしても、今、太田市単独でやっております通報システムは安全を買うすばらしいものだと思うのです。ところが、病に倒れたときに、先ほどいろいろな数字が出ておりましたけれども、受話器を上げて通報するというのはなかなか難しいということがあります。高齢者の安全安心のためにという視点で考えてまいりますと、センサーを使ってその方の状況を感知するというのは今後非常にいいのではないかと思いまして質問いたしました。市長、もう答弁はしないという方向ですか。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 口ききというのがありますけれども、本会議でそれに類することで答弁するのは非常に答弁しにくいということであります。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) では、固有のことはなくしまして、この緊急通報システムをこれから進化させるという考えはございますでしょうか。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 利便性と高齢者にとって優しいやり方で、ほかに方法があって、コスト的にも対応できるようなシステムであれば、これは十分検討に値すると思っております。 ○議長(伊藤薫) 五十嵐文子議員。 ◆12番(五十嵐文子) 資料を持ってこなかったのですけれども、他県で2年にわたっての事業として、振動センサーというのを使いまして、これで高齢者の安全安心を図っているところがあります。これは1つの試みですけれども。これが先々、登録した消防署とかに直接行くようにして、高齢者の孤独死を防いでいくという事業も見本として始まっているようでございます。そういった部分で、高齢者の安全安心にいいものがあれば、どんどん取り入れていっていただければと思いますので、最後はそれについてのご所見をお伺いして終わりにします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) もちろん、安くて便利で高齢者が喜んでいただける、あるいは緊急に通報できるシステムというのがあれば、積極的に取り入れていきたいと思います。 ○議長(伊藤薫) 次に、35番白石さと子議員。 ◆35番(白石さと子) 本日最終の質問となりました。おおた政研クラブの白石でございます。一括質問方式によりまして順次質問させていただきます。  まず、都市宣言の制定状況と平和教育について、企画部長にお伺いいたします。  合併前の1市3町の都市宣言制定の状況と、新市において調整するとされた取り扱いについての状況をお伺いいたします。
     次に、平和都市宣言の看板の設置について、3月定例会での同僚議員の質問に対して撤去の旨の市長答弁がありましたが、現状についてお伺いいたします。  次に、福祉こども部長にお伺いいたします。  戦後世代が国民の4分の3と言われ、平和を享受する中、戦禍に眠る英霊たちへ毎月8日に供養を実施している遺族会の現状と活動状況についてお伺いいたします。  また、本年が戦後65年記念事業として、10月11日、12日の両日、学習文化センターにおいて語り継ぐ戦争の記録展が開催されましたが、状況についてもあわせてお聞かせください。  次に、教育部長にお伺いいたします。  平和教育の一環として、全国では空襲被害を見聞する機会として遠足を実施している学校や、戦争被害を語り継ぐ機会を設けている学校もあるようですが、本市では平和教育が学校教育において国語や社会等の授業でどのように取り組まれているのか、また、教科以外での取り組みがありましたらあわせてお伺いいたします。  また、日常生活の中で発生するいじめ、けんか、無視などの身近な争い事が原因で自らの命を自らの手で絶ってしまう自殺に至っていることも憂慮すべき問題です。本日も同僚議員の質問の中でもいじめの問題、自殺にわたるということがございましたけれども、そういったことを考えますと、戦争に限定することなく、身近な問題を含め、命の大切さという観点から平和についてどのような取り組みをしているのか、お伺いいたします。  2項目め、市立商業高校の今後と中高一貫教育校の開校について、本件につきましては、これまで市議会において数名の同僚議員の質問があり、関心の高さがうかがえるところでありますけれども、昨日も同僚議員の質問でハード面、ソフト面の全体像も見えてまいりました。開校に向け盤石な体制の中で準備室を設置し、日々のご努力のかいあって順調に推移しているようであります。心から期待を込めながら質問をさせていただきます。  教育部長にお伺いいたします。  時代の流れ、社会のニーズにより、中高一貫教育校の設置が増加とのことですが、全国の件数、また前身が商業高校の有無及び参考にした学校についてお伺いいたします。  次に、基本構想の中で、情報科は平成25年度に受け入れ停止、平成27年度に廃止とのことですが、今、国際化時代あるいは情報化時代と言われておりますが、この時代の流れということであれば、情報の2文字を残すことも視野に入れたらどうかなと思います。一貫校の中には、既に商業科を廃止し、国際情報科を新設したという学校もあるようです。単に情報科を廃止するのではなく、情報の2文字を残した学科の新設というのも検討していただけるとよろしいのかなと思います。昨日、就職と進学の比率が示されましたけれども、調べてみましたら商業科では就職が28%、進学が62%、62%の中で4年制の大学が43%を占めている。そのほかは短大や専修・各種学校が57%ということです。情報科では、就職が19%、進学が何と81%、そのうち4年制の大学は64%ということであります。私もこの数字をつぶさに見まして、進学に対する今の状況がとても高いものだなと感じました。今進められている一貫校も、とてもすばらしい方向に進んでいるということで、同窓生の一人として、とてもとても期待を込めているところであります。  次に、校名が市立太田中学校、市立太田高等学校と2つあるのに対して、校歌、校章が1つである理由についてお聞かせください。いろいろな事情があるというのはわかりますけれども、そうした不安や疑問について答弁いただけると、それも払拭できて、また大勢の同窓生の皆さんにお話をすることができるのかなという気がいたしますので、よろしくお願いしたいと思います。  そして、校歌の中で校名、太田商高の歌詞の部分がどうなるのか、ちょっと気になるので、具体的にお聞かせいただけたらありがたいと思います。そこのところがどのように変わるのかによって、歌いづらいということもありますので、お願いします。  また、校章について、中学と高校と同一のものということですけれども、中高校生というのは体格もほとんど変わらないような生徒もおるわけで、生徒の区別という言い方はどうなのかなと思うのですけれども、そういったものは校章の色とかによって分けるのかなという想像もしているので、その辺もあわせてお聞かせいただければと思います。  次に、高校進学時に他校への進学が可能なため、他校への流出が懸念されますが、想定されているのかどうか、お伺いいたします。ほかの一貫校の例を出しては恐縮ですが、生徒の約1割、しかも優秀な生徒が他校へ進学して、定員割れの状態に苦慮しているというお話も聞きますので、どんな対応をお考えか、あわせてお聞かせいただければと思います。  次に、申請、認可等において、県との連携、教職員の人事配置は、市立であるがゆえに優秀な教職員の人材の確保に支障はないのかなという心配をしております。心配といえば、また別の意味では、既存の市内中学校への影響というのも同様ですけれども、申請と認可についての県との連携、教職員の人事配置及び新設中学校の他校に与える影響についてお伺いいたします。  次に、屋内運動場が2棟ありますが、計画では平成25年度に武道場を併設する屋内運動場の建設とのことですが、整備計画についてお伺いいたします。  以上、1回目の質問といたします。 ○議長(伊藤薫) 大谷企画部長。 ◎企画部長(大谷恒雄) 都市宣言の制定状況についてご答弁を申し上げます。  合併前の旧1市3町の都市宣言の状況でございますが、旧太田市では平和都市宣言、交通安全都市宣言、環境都市宣言、人権尊重都市宣言を制定しており、旧尾島町では生涯教育宣言の町を、そして旧新田町では平和都市宣言を制定しておりました。合併後の都市宣言の取り扱いにつきましては、各方面の機運の醸成を見ながら宣言することとしておりまして、現在もこの方針を継続した形となっております。  また、市内の都市宣言等による看板の設置状況でございますが、全体で30カ所ございます。平和都市宣言に基づくものが5カ所、交通安全都市宣言に基づくものが7カ所、環境都市宣言に基づくものが5カ所、人権尊重都市宣言に基づくものが9カ所、生涯教育宣言の町に基づくものが13カ所となっている状況でございます。この看板につきましては、大きさ等さまざまでございまして、1つの看板で3つの宣言が入っているものもございます。撤去等につきましては多額の経費が必要と思われることから、撤去や別用途での利用などを含めまして検討中でございますので、ご理解くださいますようお願いを申し上げる次第でございます。 ○議長(伊藤薫) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木建夫) まず、遺族会についてでございますけれども、会員数は現在1,254名でございまして、高齢化の影響もありまして年々減少していく傾向にございます。活動といたしましては、毎月定例で役員会あるいは慰霊事業を行っているほか、国、県、市それぞれが主催する戦没者追悼式に参加するなど、平和活動を行っているものでございます。  語り継ぐ戦争の記録展でございますけれども、戦後65年記念事業として開かれたものでございまして、これは昭和20年2月の激烈な空襲の状況を記録した写真等を中心に、戦争にまつわる数々の品々が展示されました。2日間合計で1,800人ものたくさんの方々に訪れていただきました。戦争の悲惨な記録を風化させてはならないという主催者の平和への強い思いを多くの市民の皆さんに受けとめていただけたものと考えております。 ○議長(伊藤薫) 八須教育部長。 ◎教育部長(八須利秋) それでは初めに、平和教育の学校での取り組み状況につきましてご答弁申し上げます。  小中学校とも主に国語、社会、道徳等の中で、それぞれの学年の発達段階に応じて計画的に指導を行っておるところでございます。例えば国語では、小中学校とも、ほとんどの学年で戦争を扱った教材があり、その中で戦争の悲惨さや命のとうとさ、家族の愛情などを考える学習をしております。社会では、小学校高学年から、我が国の歴史を正しく理解するとともに、戦争の悲惨な経験を経て、戦後、我が国が民主的な国家として出発したこと、そして現在、平和な国際社会実現のために我が国が果たしている役割について考えるなどの学習を行っております。道徳では、小学校段階から、我が国の伝統文化に関心を持たせるとともに、外国の人々や文化にも関心を持ち、大切にする心を育てるようにしております。そして、最終的に中学校では生徒1人1人が世界の中の日本人としての自覚を持ち、世界の平和と人類の幸福に貢献できる人間を育成することを目標に指導を行っております。  また、体験的な学習としましては、戦争体験を語り継いでいらっしゃる方々をお招きし、太田空襲の話や当時の生活ぶりを聞くことで平和のとうとさを学んでいる学校もあります。さらに、校外学習で埼玉県の平和資料館を訪れ、戦争当時の様子がわかる展示資料を見学することで戦争の悲惨さを理解したり、他教科の学習に生かしたりしている学校もございます。そのほか、市内全校で取り組んでいる青少年赤十字活動の中で行っている世界の紛争地域への募金などを通して、平和について考える機会を設けるようにしております。このように平和のとうとさ、命の大切さを学ぶことにより、いじめの防止にもつながるものと考えておりますので、よろしくお願いします。  次に、市立商業高等学校の今後と中高一貫教育校の開校についてご答弁を申し上げたいと思います。  まず1点目の中高一貫教育校の全国の事例等でございますが、全国の事例を申し上げますと、ことし4月現在の中高一貫教育校の設置数は402校でありまして、その内訳は、中等教育型が48校、併設型が273校、連携型が81校となっております。また、実業高校をベースにした中高一貫教育校は全国で17校あり、うち商業高校をベースにしたものは2校であります。本市が参考とする学校につきましては、先ほどの17校と市立高校から中高一貫教育校となりましたさいたま市立、福山市立、鹿児島市立の中高一貫教育校でありますので、ご理解いただきたいと思います。  次に、2点目の基本構想の中で情報科という名前を残せるか、あるいは校名が2つあるが、校歌、校章はどうかという問題でございますが、情報科の取り扱いについては、商業高等学校改革・改善検討委員会からの答申を受けまして、時代のニーズに合わせ情報科の廃止を決めましたが、商業科の中でも情報教育は取り入れてまいりますし、今後の商業科の改革の中でも検討してまいりたいと考えております。  校名につきましては、平成25年度に商業高校が50周年を迎えるタイミング等を考慮し、先行して中学を設置し、段階的に高校の校名も変更を行っていきたいと考えております。  次に、校歌、校章についてでございますが、中学、高校と別々に定める方法もありますが、伝統ある商業高校を継承することや、中学、高校の一体感を醸成することを配慮し、基本的に変更せずに統一したものであるという考えでございます。具体的に校歌で申し上げますと、現行の歌詞の中にある太田商高のフレーズを市立太田に変更しましても、歌詞全体のイメージや曲調を損なうことなく、また卒業生にも親しみが持てることから、校章も含め大幅な修正を避けたものであります。いずれにしても、新たな中高一貫校にふさわしい環境整備に努めてまいりたいと考えております。  次に、3点目の定員割れの関係でございますが、本市が進める中高一貫教育校では、6年間の計画的、継続的な教育活動や魅力ある学習カリキュラムにより、高校進級時における他校への進学が生じないよう努めてまいりたいと考えております。現段階では定員割れ等の想定は行っておりませんので、それにつきましてはご理解をいただきたいと思います。  次に、4点目の県との連携と人事配置の関係ですが、県との連携につきましては、これまでの構想段階から緊密に報告、連絡、相談を行っており、教職員の人事配置につきましても、所要の人員確保を要請しているところでございます。また、市内中学校への影響ですが、この中高一貫教育校は、ある意味でパイロット校の役割もございますので、逆に相乗効果が得られるものと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、5点目でございますが、屋内運動場が2棟あるが、中学校用の整備は必要かという問題でございますが、(仮称)市立太田中学校の屋内運動場につきましては、平成25年度に検討しておりますが、建設に多額の費用を要することから、商業高校にあります2つの屋内運動場の利活用について、中学、高校の授業時数や部活動の使用頻度、利用形態等を含めて検証を行い、検討してみたいと考えております。また、今後の計画につきましては、学習環境を精査した上で、必要に応じて実施計画に位置づけ、着実な実施が図られるよう努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(伊藤薫) 白石さと子議員。 ◆35番(白石さと子) 2回目の質問に入ります。  都市宣言の制定状況と平和教育について、教育長にお伺いいたします。  「戦後65年で知る太田の空襲」と題し、語り継ぐ戦争の記録展が盛況に開催され、2日間で1,800人の来場者数ということでございました。さらに、授業の一環として南小の4年生が見学をされたとの答弁でございました。当事業の関係者の中には、見学された4年生の感想文を読み返しながら涙されたと伺い、私も心打たれました。感想文を読ませていただきましたが、子どもたちの心が素直に表現され、成果の上がった授業の一環であったと感じました。戦争の悲惨さに触れ、戦争に対する認識が高まり、二度と繰り返してはいけない、今の時代に生まれたことへの感謝の念すらうかがえました。  また、遺族会の会員さんが駒形小学校の6年生の授業で戦争体験の講話をされたとのこと、体験談は子どもたちの心に強く浸透したようでございます。私も、別にまねするわけではございませんけれども、11番目の質問者となってしまったので、予定しておりましたから皆さんに披露したいと思います。本間さんのお話を聞いた中で心に残ったことは、戦争で多くの人々の命が失われていたことです。毎日アメリカの飛行機が空を飛んでいて、いつ死んでしまうのかわからない状態はとても悲しいことだと思いました。そして、戦争で300万人の人が亡くなってしまったことに驚きました。それから、私たちが住んでいる太田市もアメリカにねらわれていたことや、250人の方が亡くなったことが信じられませんでした。食べ物も限られていて、今とは全く違うことがわかりました。私は、現在普通に食べ物が食べられていることがどんなに幸せであるかを感じました。たくさんのことがわかり、とても勉強になりました。  本間さんの話で、子どもは宝だということが心に残りました。大人は移動せずに子どもだけ移動させるなんて、すごく子どもを大切にしているのだなと本間さんの話を聞いてわかりました。あと1つ心に残ったことがあります。それは、子どもが自分の親が亡くなってしまっても聞かされたときは一粒も涙を流さず、その夜に1人で泣いていたということです。昔の子は決して人に涙を見せない。迷惑をかけないようにしていたのかなと思いました。私なら聞いたとき、すごく泣いてしまうと思いました。  まだまだたくさんありますけれども、こうした子どもの感想文1つとりましても、命の教育、心の教育、そして平和教育を世代間交流を通してはぐくんでいくことの重要性を感じる一方で、世界に目を向けますと、11月23日、朝鮮半島で南北異例の砲撃戦が勃発し、とうとい4名の命が奪われました。戦後65年を経過した今、戦争に対する緊張感が襲ってきます。戦争に限らず、身近な争いも絶えません。だからこそ平和を提唱し、平和宣言の制定の必要性も強く感じるところであります。  教育長に2点ほどお伺いしたいと思います。1点目は、一般人を含む児童生徒の学ぶ機会として、記録展がすごく好評でしたので、この記録展を常設化できないかということについてどのようなお考えをお持ちか、お伺いしたいと思います。  2点目につきましては、ただいま私が戦争講話の感想文を読み上げさせてもらいましたが、このように授業の一環として、この講話の取り組みの拡大についてご所見をお伺いできたらと思います。  次に、市立商業高校の今後と中高一貫教育校の開校について、これも教育長にお伺いいたします。  基本構想中、ただいま校名が2つ、校歌、校章は1つということで、非常に丁寧な答弁をいただきました。市立商業高校の50周年に合わせての配慮ということがうかがえたわけでございます。そのくらい今まである学校に対しての配慮がされているのだなということで、本当に安心もしましたし、喜んでいる一人であります。開校までの準備期間を長く設けることで中学校、高校の開校を同時期にできたと思いますけれども、一度の改革で済むところ、今後何度か変更を重ねていくことが予想されるわけであります。そこで、中学校の校長の人事配置と体制についてお伺いいたします。  また、改革というのは辞書を引きますと、すぐれたもの、進んだものに改めるとありました。そんなことから、ぜひ教育長には、今までの豊富な教育経験を存分に発揮していただきまして、商業高等学校の改革ということをどのようにお考えなのか、そのご所見についてお伺いしたいと思います。  以上で2回目の質問といたします。 ○議長(伊藤薫) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田孝夫) それでは、白石さと子議員のご質問に答えていきたいと思います。  まず最初に、それぞれの学校での取り組み状況等も含めまして、先ほど部長から話がありましたけれども、平和教育についてお話ししたいと思います。  まず、戦後65年が経過した現在でございますけれども、戦争について知っている方々が数少なくなってまいりました。そのため、当然のことながら、子どもたちが戦争を体験した方々から直接お話を聞く機会というのは、今後より貴重なものとなってきておるのではないかと思います。そんな中にありまして、地域にお住まいのお年寄りをお招きして、6年生を対象に、戦時中の人々の困窮した姿、生活体験を語っていただく行事を毎年行っている学校もあるわけでございます。また、ボランティアの方々によります太田空襲を初めとする戦争に関するお話の読み聞かせを聞く機会を持っている学校もあるわけでございます。各学校でのこのような積極的な取り組みは、恐らく子どもたちが平和や命の大切さについて考えるよい機会になっていると思っております。今後もより多くの学校が継続的に取り組むようにお願いしていきたいと考えております。  また、子どもたちに関する悲しいニュースが多くなってきている現在でございます。平和という言葉は、子どもたちに、お友達と協力して仲よく明るい学校生活を送ること、また、いじめのない楽しい学級や学校をつくることの大切さ等について考えさせる際のキーワードになっているものかなと思っております。  10月に学習文化センターで開催された写真資料展「邑楽町秋妻のB29写真展を再び・語り継ぐ戦争の記録展」にも、先ほど来お話がありましたように多くの子どもたちが足を運んでくれました。戦争当時の写真や文章、実物資料などを見入っていたというお話も今お伺いしていますし、以前にもお伺いしております。今後とも、このような戦争や平和に関する資料を子どもたちが直接見ることのできる機会を充実させるよう、教育委員会としても改めて学校に働きかけていく所存でございます。ご理解いただければありがたいと思います。  続きまして、中高一貫教育校のことでございます。中学校の校長先生を含めまして、教職員の人事配置等につきましてご答弁申し上げます。  平成23年度は開校に向けた準備室が必要となることから、今、県教委とも協議を行っているところでございます。その中で、県費で1名、市費で4名の人員配置を考えております。また、管理職人事につきましては、中学校の開校時における事務のさくそうが懸念されることから、当面は中学、高校それぞれに校長、教頭を配置する予定でございます。なお、校長の一本化につきましては、学校内の状況等を勘案いたしまして検討したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。  2点目でございますけれども、中学、高校の開校時期のタイムラグによる不安につきましては、先ほど部長答弁にもありましたとおり、商業高校の50周年を考慮したものでございます。中学の開校とあわせて高校の校名を変更することは、在校生の混乱を招くのではないかと危惧しておるところでございますので、ご理解いただきたいと思います。  また、商業高校の改革、改善に伴い、情報科の廃止と並行して普通科が設置される、そのタイミングでございますけれども、平成27年度でありますので、こうしたことを勘案しております。同時期の開校ではなく、時期をおくらせることがベターではないかと判断しているところでございます。  また、3つ目の教育経験を通しての商業高校改革の考え方につきましてでございますけれども、改革が求められる今日でございます。今後ますます学校教育の重要性が求められております。このような中、本市の商業高校は、産業界の要請にこたえるとともに、時代を反映した教育プログラムを実践してまいりましたが、在校生の進路希望は大学進学や高いキャリア資格の取得など、これまで以上に学習カリキュラムの見直しが必要となってきたところでございます。今般、商業高校改革・改善検討委員会の答申にもありましたとおり、この時期を変革のチャンスととらえました。新たに普通科の設置とあわせて、中高一貫教育校による学校づくりを目指したものであります。私も微力ではありますが、高校教育に携わった者として、6年間の教育プログラムを活用しての人材育成を進める中で、市内の公立中学校にも波及する学習プログラムの編成を模索するとともに、相乗効果がもたらされる学校経営を研究したいと考えております。  いずれにいたしましても、中高一貫教育校が太田市をリードする学校、そして保護者や生徒から求められる学校となるよう、新たな市立太田中学校・高等学校の歴史をつくり上げてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 白石さと子議員。 ◆35番(白石さと子) 3回目になりますが、都市宣言の制定状況と平和教育について、市長にお伺いいたします。  都市宣言の制定については、合併後、調整するとあり、現在調整中とのことであります。先ほどの答弁では、私が寄せていくと市内には各種類の看板が36になったのですが、30カ所というお話でございました。撤去しない理由としては、多額の費用がかかるという答弁でしたけれども、仮に制定を取り消すのであれば撤去すべきであり、制定に向け調整をするのであれば市民対応を考えるべきかと思いますが、いかがでしょうか。市長、30幾つも設置してあるということは、そのまま生かして制定だけすれば、お金もかからないことですからよろしいのかなと思うのですが、その辺もご所見を伺いたいと思います。  次に、過日の記録展では市長のテープカットの様子を拝見いたしましたので、会場の展示物もごらんになったことと思われますが、第1部、第2部、第3部という3部構成で、太田の空襲に関する記録や中島飛行機に関する記録、あとは遺族会の記録等々でありますけれども、そういった展示がされておりまして、関係者各位の努力が実った盛況ぶりでした。12日の先ほどの南小学校の児童4年生80人が、戦争の記録展で平和を学ぶという見出しで新聞にも掲載されました。子どもから大人まで心にしみる記録展の常設展示を望む声に耳を傾けていただき、検討していただければと思いますが、市長のご所見を伺います。場所については、例えば福祉会館の中ということや、あとはまちかど美術館という既存の市有施設の併設を含めて検討してみてはいかがかなと思いますが、あわせてご所見を伺います。  次に、2項目めの市立商業高校の今後と中高一貫教育校の開校について、市長にお伺いいたします。  教育長からとても力強いご答弁をいただいたわけですけれども、いずれにしましても、こんな言い方は失礼ですけれども、今いらっしゃる方々が結果を見届けずに、かかわっていらっしゃる方がそのままというわけにはいきませんので、私は15年前を思い出すのですけれども、太田市に教育に本当に熱心な市長がいらっしゃるなと。それで、こんな前置きをして質問した記憶があります。太田市には教育長がお2人いらっしゃるようですが、このことにつきましては、◎◎教育長にお伺いいたしますということがいまだに記憶によみがえってくるのですけれども、そのくらい情熱のある市長だということを覚えております。  それは余談ですけれども、私が商業高校の卒業生ということで、45年前を振り返りますと、昔、太田女子高校の跡地の体育館を利用しての入学式でした。体育館は床からタケノコが生えているような状態の中での入学式、そして翌年に今の商業高校に引っ越しをしました。そのときには毎日が日課のように石拾いの状況、そして体育館でなく図書室で卒業式をした、そんな記憶があります。施設整備が充実していないのは当然のことですけれども、今は本当に恵まれていて幸せだなと感じております。そういった意味では、体育館が2つあるからといって、共有する部分もあることは承知しておりますけれども、先ほどお話にありましたように、平成24年度に武道の授業が必修化となるということもありますので、ぜひ武道場を備えた体育館の建設については整備計画の実現に向けて推進していただきたく、そのこともあわせて市長からコメントいただければと思います。  それともう1つ、子どもたちの健全育成というのは学校、家庭、地域、三位一体の連携が大前提にあるということがよく言われていますけれども、この中高一貫教育校に関しては、学校だけではできないし、教育委員会が幾ら頑張ってもできない。行政も絡まなければできないということも感じておりますので、学校と行政と教育委員会の連携が十分に図れるような体制をとっていただけたらと思います。  それともう1つ、中学生の流出防止ということで、そういったことを掲げた中高一貫教育校が今目前に控えているということでありますけれども、高校を卒業した後の出口の問題について、市長にご所見を伺えればと思います。  以上の点につきまして、よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 都市宣言でございますが、前回の質問の際もお話し申し上げましたし、また今、担当部長からも話がありましたが、やはり市民とか地域とか、そういったところからの盛り上がりというのも非常に大事ではないかなと。ただ行政が一方通行で、こういう宣言をしますよというのはどうだろうかということは1つあります。では、市民とは何ぞやと。みんなから上がってくることはありませんので、市議会というのが市民を代表する組織でもあります。ですから、市議会が盛り上がって、こういう形をつくるべきだということで、私はそういう形が一番いいのではないかと。ぜひ十分議論していただいて、必要な宣言は市議会リードで行っていくのがいいのではないかなと思っております。できるだけ早く、是非を含めて宣言すべきものをまとめていただければ、行政のほうでも当然一体となってやっていきたいと思っております。  また、看板でありますけれども、撤去で2,000万円を超えるお金がかかるという話であります。撤去をする以前に、例えばその地域でのスローガンとか、そのまちの過去のスローガンも含めて、今それが極めて邪魔であるということではありませんので、ぜひ利活用を図って、それでも不要なところについては、そこで撤去を考えるということでよろしいかなと思います。  記録展は、見ましたけれども、遺族会の皆さん方に本当に頑張っていただいて、いい展覧会ができました。常設はリピートする人がいるかどうか。例えば学校教育で南小の子どもたちが来たということですけれども、リピートで教育に使うのかどうか、あるいは一般市民がずっと来るかということがやはりかぎを握るかなと思うのです。高山彦九郎記念館もありますけれども、常設をしましたけれども、なかなか不如意な状況にあるということもありますので、ここは十分に考えて、どのくらいの集客を持てるような施設になるかということも検討材料の1つかなと思っておりますので、それこそ市議会の皆さん方に検討をお願いできればと思います。  太田商業高校でありますけれども、教育長が2人というか、私が関心を持ったらいけないのかもわかりませんから、教育について余り関心を持たないほうがいいのかもわかりません。でも、市民を構成する中で将来を担うという意味では、子どもたちは主力メンバーであります。あえて学校で算数とか社会を勉強することだけでなくて、社会人として成長するために、私自身も関心を持たなければいけないと思っております。ですから、率直に自分の考えは常に申すようにしているわけでありまして、教育長にいささかご迷惑をかけている点があるかもわかりませんが、それはこの場で謝りたいと思います。  今後の中高の一貫性の問題、あるいは地域社会と学校とのかかわり合いですけれども、これもまた口を挟むのもいかがなものかと思いますが、学校に入った瞬間から三位一体なんて考えてはいけないと私は思うのです。子どもたちを学校に迎え入れたら全責任を持って学校が対応すること、これが一番大事だと思うのです。これを家庭のせいにしたり、家庭教育が大事だということを学校の先生が声高く言うのはおかしいのです。私は、教育は学校に入った瞬間から先生方が責任を持って与えられた職務を遂行すること、そのことがいい社会人をつくるもとになるという自負を持っているべきだと思うのです。睡眠時間8時間、学校にいる時間が部活を入れれば8時間か何か、そうすると、ほとんどの生活は学校です。ですから、私は、学校の先生方の緊張と同時に、雑用というものを排除して、全神経を子どもたちに配ることが大事なことだと思っております。人の責任にしないということで、この学校も、あるいはほかの学校についても同じような気持ちで対応していただきたいと心から強く思っております。  出口の問題等々についてでありますが、これは今、商業高校の卒業生が4大を含めて大学進学率が非常に高いということですが、果たして希望する大学に入れているかということもあると思うのです。私は、この学校は太田高校とか太女と同じになれとは絶対思っていないのです。説明会でも話をしましたけれども、一流大学に行きたい、外交官になりたい、その場合に選択肢として太田高校があるのではないか、あるいは太田女子高校があるのではないか、いいではないかと私は思うのです。この学校に頭脳も芸術もスポーツも何でもできる、すべてのことが満足できる子どもたちを集めようという気になったら間違いだと私は思うのです。ここは人間性とか、校歌にあるような3つの事柄を忠実に実行できる子どもたちを育成する、これが大事なことだと思います。そういった意味で、校風等々については商業高校を継続することが大事だと思います。  校歌につきましても、先ほど歌いにくいという話がありましたが、市立太田という名前にすればいいではないかと。これについても、作詞家が今亡くなっているようでありますが、作詞家と、あるいは家族の方と相談して、基本的な精神とか基本的な考え方は校歌の中に含めて、校歌を改定する必要があろうと思っております。いずれにしましても、商業の伝統を忠実に守りながら、よりよき人間をつくるためにこの中高一貫教育校が成功するように、それは私が世の中にいなくなった後に結論が出るかもわかりませんが、でも、それはそれで、今、目の前のこと、あるいは近い将来のことに全力投球したいと思っております。 ○議長(伊藤薫) 白石さと子議員。 ◆35番(白石さと子) 市長の答弁を聞いて納得というか、さすがに教育に情熱を傾けている市長だなと思いました。  それで、都市宣言の制定状況のことですけれども、リピーターがあるかどうかというお話がありました。そこで、遺族会では、旧1市3町の中で、うちのほうでももう1度やってほしいという声も上がるほど、大人の方も興味、関心を高く持っていらっしゃるということと、それから展示物を持ち寄っていただきましたけれども、その展示物を眠らせておくのはもったいないということもありますので、その辺についてもあわせて検討していただけるといいのかなと思います。  それから、市立商業高校の今後と中高一貫教育校の開校についてということですが、本当に熱心な清水市長であります。市立太田中学校、市立太田高等学校、次は市立太田大学校ということで、そういったお考えを視野に入れていただけると私は本当にうれしいなと思います。実は私は5人兄弟で、弟が4人おりまして、2人とも北海道に在住しているのです。出ていってしまうのです。ですから、そういったことも含めて、もう1度ご答弁いただきまして質問を終わらせていただきます。 ○議長(伊藤薫) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 常設展でありますけれども、これは巡回展に切りかえて、例えばエアリスの準備室ですか、ああいったところで開催するのもいいのではないかなと。ぜひそういう方向でやってもらうことはいいと私は思います。  学校については、今はすべて公的な大学でないとなかなか学生募集できないということでありまして、可能性については探っていきたいと思いますが、これについても、やはり特色がない学校は現実につぶれます。ですから、どういう特色を持つかとか、大学設置のための準備はどうすべきかとか、あるいは費用がどのくらいかかるかとか、今後とも議会とも相談しながら、進めるべきは進めるし、やめるべきはやめるし、それは相談しながら動いていきたいと思っております。ありがとうございました。      ◎ 延     会 ○議長(伊藤薫) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(伊藤薫) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  あすは午前9時30分から会議を開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって延会いたします。                                       午後2時49分延会...